本: 2009年9月アーカイブ

090923_02.jpg
私はデスノートにハマるのが雑誌で追っていた人とくらべbて3年以上後発なのですが、一気にまとめて読んだときの衝撃はいまだ忘れ得ない、読んでおかなきゃ人生損するコミックリストのひとつに数え入れるほど影響を受けた作品です。そのアナザーストーリーをよりにもよって西尾維新が書くというのであれば、これは読まずにはいられません。といっても、どうしても読みたいというほどではなく、偶然巡り会ったらよんでみようかなぁとおもっていたところで、これまた図書館で偶然みつけたのでその場で読んできました。
この作品はご存じのとおり、L がキラ事件の前に解決した事件のお話で、デスノート本編の序盤でキラに殺された南空ナオミ(さくっと殺すにはあまりに惜しいキャラクタでした)がLのコマとなりロスBB連続殺人事件を解決するというストーリーなのですが・・・
ネタバレしてしまうとこれから読む人がつまらないので続きは追記で!

ちなみに作品としてはまぁ、デスノのファンなら読んでもいいかなぁくらい。+西尾維新のファンでも、特別期待して読むほどではないにしても読んでもいいかなぁくらいです。

090923.jpg
2009年度の「このライトノベルが凄い」で1位に選ばれたということで、以前より興味は在ったのですが、まさかこれも図書館に全部置いてあるとは思いませんでした。おそるべし静岡市立図書館群の蔵書。
よほどネガティブな印象が無いかぎり1位に選ばれた作品はひととおり目を通すようにしているのですが、「文学少女」は全八巻とやや長く、そしてなんだかあまり好みではなさそうな漠然とした印象があったのでやや消極的な動機で1巻を高速モードで読み始めたのですが・・・ なんだかんだで8冊全部よんでしまいました。
正直なところ、さほど面白いとは思いませんでした。コレは無い!という展開も多々あって何度か途中で放棄することも考えましたが、8冊という数に対して文章のボリュームは少なめであることと、他の文学作品への語りだけはなかなか面白く、文学作品を読み解く手法を意識しながらだと「ウザい」展開もかなりガマンできたことが完走できた最たる要因です。主人公とヒロインが傍目でイライラする、狂言回しが最高に気分の悪くなる性格設定、出てくるキャラクタすべてがわけのわからん妄執持ち、そもそもヤギでもないのに紙食うな!(そしてその設定に対して最後まで説明が無い!)と、なんだか何が面白くて読んだのか自分でもよく判らなくなりますが、妙に後引く構成であることは認めざるを得ません。
なんだかアニメ化したり、映画化したり、来年以降にメディアミックス進出があるそうですが、ストーリー自体は有り体にいってつまんないので、まるでオススメしません。しませんが・・・ わけわかんねぇとぶつぶつ言いながら最後まで読んでしまう程度には、分類不能の面白さがあるのかもしれません。

090913.jpg
1-2年くらい前に日経新聞裏一面のコラムの人気コーナー「私の履歴書」で、セブンアンドアイホールディングスの鈴木敏文さんの連載を読みとても面白かったのを覚えていたのですが、その連載に大幅加筆した本を上司がもっていたので借りて読んでみました。 いわゆるビジネス書に属する書籍ですが、イトーヨーカドーやセブンイレブンと鈴木敏文さんの歩みを追った伝記のような形式で、押しつけがましい表現が全く無いものの示唆に富んだ内容で楽しく読めました。鈴木敏文さんはビジネスマンや経営者の成功事例の最たる人物であり、その半生はとにかく仕事一色であったようですが、セブンイレブンやセブン銀行の立ち上げや、立場の逆転したセブンイレブンアメリカの再建、中国進出、持ち株会社設立などの出来事どれをとっても、顧客満足度追求と何をするにも徹底した経営方針の大切さというのが窺えます。正直なところ、ここまでできる人は普通の人間からみると奇人の類としか思えないような部分もあるのですが、機関車のようにプロジェクトを推進させるおおきな馬力をもった人間は得てして強烈なカリスマを持っているものであり、鈴木敏文さんはその典型のような人物のように思えます。 日本の企業でありながらMBAの教材にもなっているだけあり、物流改革、利益追求、消費者心理学などは個別に掘り下げてみたくなるほど興味深く、加えて氏の他のいろいろ著作にも俄然興味が湧いてきました。

このアーカイブについて

このページには、2009年9月以降に書かれたブログ記事のうちカテゴリに属しているものが含まれています。

前のアーカイブは本: 2009年8月です。

次のアーカイブは本: 2009年10月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

月別 アーカイブ