本: 2008年7月アーカイブ

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近所の図書館にカードを作りに行くついでに借りてみました。実は、伊坂幸太郎さんの本を読むのは初めてです。いろいろ読みたい作品はあるのですが、なぜだか手つかず(というか、熊本の図書館に置いてなかった・・・)でした。

さて、この作品は新進気鋭で独裁者の香りのする政治家に対して、不思議な力にある日突然目覚めたしまった社会人の兄弟がささやかな抵抗を示すという作品なのですが、あまり類をみないタイプの作品なので説明するのが難しいところです。
作品のテーマの一つが民主主義の冗長性に嫌気がさすとファシズムに走り勝ちになってしまうのかというところにあると思うのですが、そういうテーマをあまり重くならずに扱い、ウィットに富んだたとえ話で要約されていることにより、かなり読みやすい作品になっているように感じました。本のボリュームも控えめで、2hあれば読み切れる程度です。

この作品はジュブナイルバージョンとして、主人公を高校生にしてコミック化したものもあるようですが、あまりそっちの方には興味が湧きませんでした。このの作品そのものはさほどオススメできるとは思いませんが、伊坂さんの他の作品は読んでみたいとは思います。もっとも、伊坂さんの本は図書館でも借りられている事が多いので気長に他の作家の作品もまぜながら順番待ちをしてみます。

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