2012年8月アーカイブ

今週は夏期休暇なので家の整理整頓作業(私は大掃除を夏休みにやる派、年末年始は中掃除くらいで済ませる。)をぼちぼち進めていたのですが、いくら片付けを行なっても気になって仕方がないのは本の置き場所であり、本棚を部屋に置きたくない人間としてはかねてよりページスキャナによる書籍の電子化に並々ならぬ関心がありました。で、このたび意を決して自炊環境を整えてみました。決定的な動機は寝台の下が本で埋め尽くされ、あふれた書籍が部屋の角でタワーになり、それがついぞ自分の身長より高く積み上がってしまったことに因ります。
そもそも、私の整理整頓戦略は自宅にできる限り物を増やさない方針を徹底することで、普段から掃除にかける時間と労力を大幅削減に成功し、それを是としてきました。とはいえ物をまったく増やさないというのは無理な話であり、増えた物品の収納スペースとして寝台の下という比較的大きめの収納エリアが存在していたにも関わらず、現在は書籍でオーバーフローしていることから、本来であれば自炊環境整備はもっと早く決断すべきであったと思います。

さて、購入した機器は以下の2つです。

自炊の友、定番中の定番 富士通S1500
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マイナーチェンジを経たわりと新しいモデルらしい、PlusのPK-513LN
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2つあわせて70k弱くらいの価格であり、これが自炊環境を整える上での最大の懸念でしたが、夏期休暇中に旅行にいくケースとのコスト比較を行えばまぁ大したこと無いなという結論に至り(これを一般的には自己欺瞞と言う)ました。
また、設置するスペースも懸念材料の3番目くらいにありましたが(本を整理するための機材がさらにスペースを圧迫する自体はまさに本末転倒である)、諸元表から検討した結果、既存のプリンタの横のスペースにちょうど収まる大きさであると判明した点も購入を後押しした一因です。そもそも考えていたより上記の2機器は小さく圧迫感は殆どありませんでした。

さて、実際の自炊作業なのですが・・・
とりあえずカラー書籍、文庫本、コミック、ハードカバー本を試しに自炊してみました。
結論から言うと大満足で、懸念材料の2番目であった作業の手間に関しては予想よりはるかに楽であったのは嬉しい限りです。
とにかく裁断機で切り離し、ページをパラパラと捌いてスキャナにのせてスキャンボタンを押すだけ。ページ数が多いと2度3度に分けてスキャンするのですが、スキャン速度が高速なのでさほどストレスを感じません。そしてなにより紙詰まりが少なく、しっかりとページを捌いていればトラブルレスでスキャンが進んでゆくのが大変頼もしい機材でした。
どちらかというと裁断機の方が予想に反してやや手間がかかり、裁断できる厚さがちょっと厚めの文庫本でギリギリという具合であり、ハードカバーはほぼ確実に真ん中くらいのページで本を分断してから背表紙を裁断しなければならない点が今回の自炊環境でほぼ唯一のウィークポイントと言えるでしょう。
使用をつづけてゆく上での問題はスキャナの耐久度で、どれくらい読ませると紙詰まりやノイズ混入が発生するのか、環境によって変動幅が大きいらしく現時点で未知数なところでしょうか。とりあえずスキャナに関しては各所のレビューでもメーカー保証の追加を推奨していたので、3年間の追加保証に加入して(5kは若干高いとおもうのだが...)みました。最大5年の保証が効くそうですが、3年を過ぎたら新機種にリプレイスする方が良いのではないかと判断しましたが、メーカーメンテナンスで新品同様の状態まで復元されるのであれば5年保証もアリかもしれません(メーカーメンテナンスのレビューは見当たらなかったのが残念である)

もっと早く購入していればよかったなぁと思えるほどのプロダクツは最近なかなかお目にかかれませんが、今回の自炊環境整備に関する投資は個人的に大満足でした。
電子書籍が脚光を浴びることが多い昨今であっても、出版されている書籍で電子版が同時発売になっているものはまだまだ少ないという状況が改善されることが一番なのですが、それが劇的に進む可能性は皆無といって良いくらいですので、5年後ならともかく現時点ではなかなか有用なシステムであると私は考えます。
そして書籍のデータ化が進むとリーダーも新しいものが欲しくなってきます。私はいまのところ自宅ではPC、出先ではi-Pod Touchで電子書籍を読んでいるのですが、できれば出先であってももう一回り大きい画面で読めたらなぁと思うことは多々あるので新型i-padの発表と発売を心待ちにしている次第です。

久々に良い動画を観た。愛らしい隼の高速ハンティングは非常に興味深い。
低空を加速しながらカモ?の背後に噛み付くあたりが一番良いシーンだった。ジンギングするカモをひたすら追いかけるところは高高度なのでスピードをあまり感じないのが残念といえば残念。

せっかちさんは2:00あたりから観始めるとよいかもしれない。

カルドセプト3DS

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カルドセプト3DS
しばらく前に買ったカルドセプト3DS、発売は6月下旬で7月半ばに購入してぼちぼちやってますが、あまり熱心にやってないせいかカードの集まりも悪く、現在のところまだ全種コンプまでには至らない状況です。
ネット対戦は何度かやりましたが、DS版と比べて圧倒的に通信が安定しており(これは当時よりインフラが整備されてきたという側面も大きい)、通信切断で途中でゲームが終わってしまうことは一度としてありませんでした。(もっとも、RageQuit、つまりキレ落ちなら何度となくありますが)
ゲーム的にはDS版とほぼ変わりが無く、細かな部分に少し手が入っているくらいなのですが、結局カルドセプトは人間と対戦してナンボのゲームであり、対戦環境が良くなっただけでゲームとしてのクオリティに格段の差が感じられます。
私はカルドセプトシリーズのファンであり、地雷であったX箱版以外はすべて遊んで(DCのオンライン対戦もやった!)いることから今回もごく自然に3DSごと購入しましたが、オンラインではたぶん似たような動機の人ばかりで、あまり初心者っぽい人とは対戦が組まれません。むしろ発売から2月近く経過して、魔神のようなとんでもないのがちらほら見受けられるようになってきたので、未経験者にとってはやや居心地が悪いんじゃないかなと思ったりもします。
セプトは絶対的なプレイヤー数に問題があること。マッチングシステムが神がかり的に良くできているSC2と比べるとかなり稚拙であること。などの点も補正を考慮すればなかなか良くできたソフトだとおもいますが、やはり取っつきにくさは相変わらずといったところでしょうか。カードのロー+さいころ勝負なので運が味方をすれば実力差も補えると思われがちですが、よほどの偏りがあったとしても実力が正しく反映される(むしろBookの相性がものを言う)点は本当によく出来ているとおもいます。(それゆえのとっつきにくさと言えなくもないのですが)
みんなで楽しく遊べれば良いなぁと思いつつも、なかなか人に薦めづらいこの作品。購入した人はご一報ください。一緒に遊びましょう!!!

ちなみに私は笑えるほど弱いです。小学生にボコられます。

野生を失った寝姿

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最近また猫飼いたい病が再燃してます。三毛、キジトラ、ロシアンブルーの多頭飼いが私の人生におけるディスティニーな訳ですが、前途は多難です。

こういうだらしない猫が飼いたい。

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いまのところどのアルバムを聴いても外れの無い石川智晶さんのアルバム、いつのまにか新作が出ていたので聴いてみました。(といっても2ヶ月くらい前からローテーション入りしてるんですけどね・・・)

相変わらず独特の世界観とあまり類を見ない歌声で難解な歌詞の作品ばかりですが、個人的には今作も2ベースヒットくらいの秀作かなーという評価です。いつも聴きたいわけじゃないけど、稀になんだか聴きたくなって、そうこうしている内に新しいアルバムが出る素晴らしいアーティストだと思います。

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前々から読みたいとおもっていた内藤泰弘の血界戦線。どこのコミック喫茶にも置いてなかったのに、ツタヤコミックレンタルに置いてあった(そして全巻貸し出し可能であった)ので、思わず借りてみました。
内藤泰弘の作品で、Wikipediaによると作品コンセプトは「技名を叫んでから殴る漫画」とのこと。これは期待せずにはいられないわけですが・・・ 実際読んでみるとなんだか期待していたほどではないかなぁと。
考えてみればトライガンも面白くなるまですこしかかったし、そこまで激ハマりするほどでもなかったのでこんなもんかなぁと思わないでもないのですが、些か期待しすぎたようです。

とはいえつまらないわけでもなく、たしかに「技名を叫んでから殴る漫画」というコンセプトはなかなか興味深いものでした。しかし、ストーリーが冗長なのと(特にライブラって何がしたいのかよくわからない)、設定がカオス過ぎて収拾がついてない感じを受けるのが大きなマイナス点でしょうか。ようするに、よく分らんけど「技名を叫んでドカーン!」というのが多すぎるんじゃないの?という印象が強く残りました。

とりあえず見かければ読みますが、積極的に追いかけることは多分無いかな?くらいの評価です。多分風呂敷を最初に広げ過ぎて収拾がつかなくなったところ(今ココ)でなんとか持たせようとてこ入れするけどそのうち打ち切りになるのではないかと予想します。正直あんまりおすすめじゃないです。

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私は鬼束ちひろさんのファンだったのですが、それももう終わりだなと感じたアルバムでした。
最近は楽曲以外の部分で話題を振りまいているちひろさん。それでもアルバムの出来さえ良ければ全く問題無いのですが、このカバーアルバムは失望の一枚と言わざるを得ません。
ネガティブなレビューは好みませんので普段はただスルーするだけで終わらせるところを、もうこれダメ!と主張したくなるほどガッカリであったと言えば、その失望の度合いは多少でも理解していただけることでしょう。
かつての鬼束ちひろさんは本当に素晴らしいシンガーであり、その頃のアルバムはいまだヘヴィーローテーションしているくらい好きでした。月光、目眩、声、流星群、シャイン、茨の海、Sign、everyhome、陽炎、蛍、などいまだ色褪せない魅力に満ちた作品群がある限り今後も聴き続けることでしょうが、そうであっても未来に希望が持てないという事実はまさに無念としか言い用がなく、つまり「どうしてこうなった!どうしてこうなった!」という気分なのです。

Hilcrhyme "RISING"

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最近ツタヤで借りた中ではなかなかお気に入りのアルバムです。
この作品はヒルクライムの3rdアルバムなのですが、前作の2ndアルバムの出来が1stアルバムと比べてクオリティが低かったため、典型的なアルバム一発屋>2ndアルバムは頑張ったけどいまいち>3rdはもう目も当てられない、というパターンになってしまうかと予想していたら、予想外の出来の良さに驚いた次第です。
個人的にはラップであっても歌詞は割とどうでも良くて、音楽性とリリックの美しさこそが重要であるとの志向があるため一般的な評価とは趣が異なるかもしれません。が、少なくとも私はヒルクライムの評価をポジティブなものに一転させるだけの威力のある作品だと評価します。

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