鈴木敏文 「挑戦我がロマン」

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1-2年くらい前に日経新聞裏一面のコラムの人気コーナー「私の履歴書」で、セブンアンドアイホールディングスの鈴木敏文さんの連載を読みとても面白かったのを覚えていたのですが、その連載に大幅加筆した本を上司がもっていたので借りて読んでみました。 いわゆるビジネス書に属する書籍ですが、イトーヨーカドーやセブンイレブンと鈴木敏文さんの歩みを追った伝記のような形式で、押しつけがましい表現が全く無いものの示唆に富んだ内容で楽しく読めました。鈴木敏文さんはビジネスマンや経営者の成功事例の最たる人物であり、その半生はとにかく仕事一色であったようですが、セブンイレブンやセブン銀行の立ち上げや、立場の逆転したセブンイレブンアメリカの再建、中国進出、持ち株会社設立などの出来事どれをとっても、顧客満足度追求と何をするにも徹底した経営方針の大切さというのが窺えます。正直なところ、ここまでできる人は普通の人間からみると奇人の類としか思えないような部分もあるのですが、機関車のようにプロジェクトを推進させるおおきな馬力をもった人間は得てして強烈なカリスマを持っているものであり、鈴木敏文さんはその典型のような人物のように思えます。 日本の企業でありながらMBAの教材にもなっているだけあり、物流改革、利益追求、消費者心理学などは個別に掘り下げてみたくなるほど興味深く、加えて氏の他のいろいろ著作にも俄然興味が湧いてきました。

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このページは、が2009年9月13日 22:08に書いたブログ記事です。

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