というところで今作のDriving in the silenceですが、良くも悪くも"良作"であり、ほんの少しだけスマッシュヒットを期待していたのでやや残念ではあるものの、それでも丁寧に作りこまれた作品ひとつひとつの完成度は高く、今後も何度となく運転のお供となるであろうアルバムでした。全体的に大人しくまとまっていてインパクトこそあまり無いものの、必殺のウィスパーヴォイスで血圧までさがりそうです。不満があるとすれば、松任谷由実のカヴァー"やさしさに包まれたなら"が収録されていないところ、これに尽きます。とはいえ、今作はミニアルバムなので今後来るはずのフルアルバムに入っている可能性は十分に考えられますが・・・
かつて聴いた少年アリスや30minutes night flightの衝撃を毎回期待してしまうのでどうしても評価は辛くなりますが、相変わらず素晴らしいシンガーであり次のフルアルバムがいまから待ち遠しい限りです。