2010年3月アーカイブ

ちはやぶる

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生活に熱、熱さがなくなってきたら気付け剤として読んでみようと思っていたこの作品、幾つかのタイトルを受賞している鉄板作品なのですが、噂に違わぬ熱血作品でした。
「競技かるた」に情熱を注ぐ高校生のストーリーなのですが、これがもぉ熱い熱い。作者の末次由紀さんは以前いろいろあってしばらく休業していたそうですが(その事件でこの作家さんを知った人も沢山いるはず。私もそーですが・・・)見事な復活を遂げたようです。
ストーリー自体はよくあるスポコンであり、特別に練られているというほどではないのですが、スポーツとはやや趣が異なる競技かるたというジャンルにスポコンのエッセンスを上手に取り込んだ秀作であると言えるでしょう。よくあるチンピラどもが頑張って全国大会を目指すようなストーリーでは、真剣に取り組んできた人間を簡単に駆逐してしまう部分に違和感を感じることがよくありますが、「競技かるた」という頭脳と技で戦うジャンルということで極端な実力のインフレや白々しい展開が少なく、また余計な嫌みを極力みせない構成にとても好感をもちました。特に少女向け雑誌に連載されているスポコン系作品はすくなからず、不要とも思える陰険成分を取り込みがちなので、そういう部分を気にせず読めるのはとても嬉しいものです。(有名どころだとしゃにむにGoとか、無駄な悪意がけっこうあって一部がっかりなのです)

レビューはWebの海にいくらでもみつかるので細かい感想は省略しますが、
・きもちよく安心して読める
・ほぼ全年齢OK
な秀作ですので、未読の方は機会があったら是非!なオススメ作品です。問題は、まだまだ作品は序盤で、しかも連載ペースが遅いところ。多分向こう5ー6年はつづくんじゃなかろうかというペースなので、気長に待って完結してから読むのもアリかなとおもわないでもありません。

ここのところさっぱり更新をしておりませんでしたが、よくある軽い無気力症候群というか、ひと仕事終えた燃え尽き症候群というか、呼吸と睡眠とおやつ以外に興味が無くなるダラダラモードで2週間ほど過ごしておりました。以前であればそういう自分を省みてさらにヘコむところでありましたが、伊達に齢を重ねているわけではないようで「それもまた人生」などと達観というべきか諦観というべきか判断の難しいなれどある種の悟りの境地に至りほとんどダメージはありませんでした。(ただし、ゴロゴロダラダラ+おやつのおかげで体が重いです)

さて、その無気力状態を助長した一因というのが、totoやらJサカつくオンラインをはじめとしたJリーグ関連のコンテンツです。そもそもギャンブルにはあまり興味が無いのですが、totoBigだけは例外で毎週300円で6億円の妄想が買えるとても素晴らしい商品であると日頃から認識していました。しかし買うのがおっくうで、実際に購入するのは年間多くて5回程度であったのですが、今年からtotoのオンライン購入環境を整えたのでいつでも購入できるようになり、ほぼ毎週totoBig1枚、ノーマルtoto1枚、totoゴール1枚の計500円分の購入を始めました。今週はtotoゴールで2等に当選して若干のリターンがあったのですが、さすがに簡単には大物はかかってくれません。とはいえ、6億円のチャンスという妄想だけで私の煩悩炉は日常生活にエネルギー供給をしてくれるとてもありがたい存在です。

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そしてもう一つがJサカつくOnline。先々週あたりから正式稼働をはじめて、しばらくは無料であそべるとのことなのでtoto予想の足しにでもなればと初めてみたのですが、これがなかなか面白くてとても気に入ってます。一日15分くらいでかなり楽しめて、頑張っても頑張らなくても結果がほとんど変わらない(というか、頑張りすぎると悪化するところが良い)システムはダラダラモードの人間と極めて高い親和性があり、ちょこちょこっとフォーメーションやら戦術をいじった後は放置してOKなので、ほとんど毎日帰宅が午前様な近頃の生活でも気にせず遊べる点も非常に好感が持てます。ちなみに私のチーム「ザーグ東京」(もちろん由来はZargです!)は最下層のディビジョンも突破できない弱小チームではありますが、自分たちよりも更に弱いチーム相手ならば平気で4,5点叩き出す愉快なチームです。
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(ちなみにフォーメーションはこんなかんじ。主力はレッズの原口、グランパスの三都主、新潟の小林さん、高コストのガンバ二川と東京FC石川はあまり活躍しません)

毎日サカつくオンラインの試合結果確認と睡眠のためだけに帰ってくる生活もあと一ヶ月で多分終わります。スケジュール表を見ると1月からの狂気が嘘のように5月は閑古鳥の鳴き声が聞こえそうな状態なので、それまで耐えればたぶん何か良いことがあるはずです。

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前田有一さんの映画批評でかなりの高評価されていたのでいつか観てみようと思っていたこの作品、たまたまTUTAYA Discasの予約キューの一番下に入れていたら何故だかいきなり届いたので観てみました。
スタートレックのごく基本的な部分は心得ているモノの、いわゆるトレッキーではない私がどれほど楽しめるのか不安ではありましたが、この映画はそういう「スタートレックはほどほど知っているけど、TVシリーズにかじりついて観たというほどではない」というグループ向けに作られているようで、トレッキー御用達のマニアック映画ではありませんでした。
カーク船長が船長になるまでのストーリーで、主人公はおそらくジム・カークのハズなのですが、どちらかというとスポックに焦点が当てられているようで、カーク船長がボコられている間にスポックが大活躍するような、そんなカーク船長ファンにはちとがっかりな展開ではあるのですが、ちゃんとマッコイさんがでてきたり、ちゃんとツボは押えているようです。
正直なところ展開が早すぎてなかなかついて行けない部分が多数あるのですが、あまりそういう細かいことは気にせずに観るのが正解なのでしょう。スタートレックシリーズに興味はあってもどこから手を付けて良いものかわからない人でもギリギリ楽しめる匙加減で、入門作品としてもうってつけなのでしょう。
私自身はさほどトレックに思い入れが無いので、今からボイジャーやTNGを鑑賞しようとは思いませんが、たまに映画版を観るだけでも十分に楽しめるのがトレックの魅力なのでしょう。SFの超メジャー作品なので、その雰囲気だけでも押えておきたいというニーズにも、何とか応えられる。面白い映画を観るためにチョイスする映画ではないと思いますが、トレックが観たいのならばとりあえずコレを観とけ!と言える作品です。

バンクーバーオリンピックは気がついたら終わっていたのですが、観ていて面白かったのはなんといってもカーリングです!
4年前もそうでしたが、この競技は試合を観ると自分も是非やってみたくなります。もっとも、よほどの幸運でもない限り一生遊ぶ機会には恵まれないとも思いますが。

さて、日本のカーリングチームは健闘したものの最後は世界との壁を見せつけられる形で敗退したわけですが、この動画をみると世界トップクラスの国のスーパーショットはどれも尋常ではないまさしくスーパーショットでした。カナダの代表決定戦は下手すると世界大会よりハイレベルな戦いになるというのも十分に理解できます。カーリングのストーンがまるでビリヤードキューのような動きをする様はまさに圧巻です。

そしてカーリングには関係ないのですがバンクーバーオリンピックをネタにしたとても得心のゆく記事がありました。
よく日本の技術はガラパゴスと言われますが、根本的な部分で日本のメーカーというのはユーザー志向ではなく、いまだプロダクトアウトが基本なのだなぁと思った次第です。

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ゼクシィのCMソングで久々にヒットを飛ばしたカエラさんのアルバムを借りてみました。ざっと曲の解説をみてみると、ほとんどの曲が何かしらのタイアップ作品になっていて、実際に聴いてみるとなんかどっかで聴いたことあるフレーズだなぁという作品ばかり。
 耳慣れているという点を差し引いても最初からとても取っ付きやすい曲が多く、ちょっとタイプは違うもののカエラさんに期待しているのは元Judy&MaryのYUKIさんのような重さを感じさせない作風ということもあり、かなり良い感触のアルバムでした。

こうしてみると、かなり良いペースで作品を発表し、そこそこ露出もあって一線級じゃなくても歌手としては悪くないという点などを鑑みると、もっと評価されてもいいんじゃないかなぁと思わないでもないアーティストのひとりではあるのですが、音楽活動一辺倒ではない点で逆にちょっと損をしてるのかなぁなどとも思います。今日日、5年も6年も本出さない作家やアルバムをリリースしないアーティストが闊歩している中で、年1枚アルバムのペースを維持しているカエラさんはとても好感度が高いです。

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