本: 2010年1月アーカイブ

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以前から読みたいとは思っていたHOI2のAAR本「この世界大戦がすごい!! 」をヤフオクで見つけ、何の気無しに最低価格で入札したらあっさり落札できてしまいまして、ひょんなことから手に入れたこの本を貴重な日曜日ぶっつぶして読んでしまいました。

まぁ、ものすごくニッチな本だということは私も理解してます。なにせHOI2そものもがゲームとしてはマイナーなPCというプラットフォームで、しかも敷居が高すぎてプレイヤーの少ないパラドゲーですから。(そしてハマる人間は確実にパラドゲーファンになる)
しかし、Hoi2が面白い人にとってはこれほど楽しい本もなかなかありません。大英帝国を操って独逸の対仏侵攻をアルデンヌの森で迎撃したり、大日本帝国を操り南米を席巻した後にアメリカの大艦隊を完膚無きまでにボコったり、腰抜けのイタリア軍を操り中東の原油産出国を確保しながらソ連を黒海から侵攻したり、愉快痛快なAARを極上の文章で堪能できるのですから、そりゃ休みの日1日潰れるのも仕方がないというものです。
やや残念な点といえば、書き下ろしAARが少なく、4gamer上で発表されたものを再編集(といってもほとんど同じモノ)が本にまとめられているだけで、目新しさが無いことですが、それでもHoi2好きなら必読の一冊と言えるでしょう。

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昨年のうちに完結していたスピカなのですが、私はとんと知らず読んだのは新年になってからです。ちょっと前に最終巻の16だけ読んで、さらに本日は16巻通しで読んだのですが、涙なしには語れない文句無しの感動巨編として完走させた作者様の偉業をまずは称えたい、そんな気分になりました。
最終巻はいろいろ覚悟していた割には穏やかなクロージングとなりましたが、ライオンさんとの別れは作者もクライマックスの象徴として描いたと語っているように、とても綺麗で感慨深いものです。(前回の投稿ではライオンさんはいらない子などと暴言を吐きましたが、この場で撤回させていただきます)
ふたつのスピカはスポコンではない青春物語の傑作としてその名いつまでも残すことでしょう。
それこそ一晩でも語れるくらい感想がありますが短くはまとめられない、ただ未読の人には「読んでみれ!」としか言いようがない、心を揺さぶり深く残る作品です。やるせない気持ちになったとき、行く先を見失ったとき、凹んだときはこの物語を読んで青春成分を存分に吸収すると良いでしょう。

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