2009年10月アーカイブ

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いやっほぅ!我らのちひろさんが帰って来たぜ!!!
今回のアルバムはジャケットのふつくしいちひろさん見た瞬間から絶対買うと心に誓ったわけですが、うーん、紅い髪カッコイイ・・・

買ってから2日あまりで10回くらい廻したのですが、いや、今回もさすがというべきか、序盤のブルースの連続をはじめて聞いたときは「およ?」と思いましたが、「帰り路をなくして」や「蛍」はさすがの剛速球、見事な破壊力、期待を裏切りません!

今作は無条件降伏したくなるような強烈な作品(LasVegasのEveryhomeとか)が無いのでほんのすこし物足りなさがありますが、前作から2年でリリースしてくれたのだから贅沢は云いません!でも、ライヴで聞きたいです。

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映画も観に行きたいなぁとおもっていた「さまよう刃」ですが、原作が東野圭吾さんとくれば、先に本を読まなきゃね!ということで、日帰り出張のお供に購入したわけですが・・・

大失敗でした! こんなもの途中まで読んだら仕事が手につかなくなるに決まってるっつーの!

この物語は、ある偉大なる女中さんの言葉を借りるならば、「全ての不義に鉄槌を!」というお話ですが、ディティールがあまりに生々しいのでもの凄くおぞましい気分になります。もう、ネタバレもなんもかんも無い、ストーリーはあらすじを読むだけでまったくその通り、結末もまぁ、普通に読み進めていれば殆どの人が予想できるものであったと思います。しかし!先述したとおりストーリーの生々しさが尋常ではなく、少年法絡みで誰もが疑問に思っていてもあんまり触りたくないなぁという部分を丹念に塩をぬりったぐったような作風は、暗澹たる気分になりながらも決してページをめくる手が止まらないという、自分でもなんで?と思う程引き込まれた作品でした。

有り体に言ってしまえば凄惨かつ冷静で理知的な復讐劇とかめっちゃ好みのストーリーで、やり場のない激情を内に秘めながら冷静に事を運び目的を果たすなんてストライクゾーンど真ん中なわけですが、かといってこの作品は「復讐」そのものがテーマではなく、物理的にはやり場があっても法治国家という観念ではやり場がまるで無いという生殺しのような感情を描いた作品だと感じました。きっと殆どの人が主人公の長峰さんの行動は消極的肯定するとおもいますし、是非とも仇討ちを成功させてやりたいわけですが、でも理性であったり公衆道徳を考慮すると、たちまち立場が逆転してしまう、理性と感情の境界線を揺蕩う問題だからこそ強烈に惹きつけられてしまうのでしょう。自分自身を当事者に照らし合わせて自問すると、おそらく誰もが「当事者になってしまったら判らない」という回答になるのが自明だからこそ、長峰さんの行動から目が離せなくなってしまうのだと結論づけました。

とりあえず、原作を読んだので映画はDVDがでるまでスルーでOKかなと。むしろ私と同じように、この本読んだ後にビジュアル付きでこのストーリーを観たいと思わない人も大勢いるのではないかと思います。映像化にあたり多少はマイルドな表現になっていることでしょうが、寺尾さんが長峰の役(このキャストには超納得)をやったら、とんでもないことになっていることは想像に難く無いわけで・・・ いずれ観るとは思いますが、観るのが恐い、そんな気分にさせられる作品でした。

相変わらずというべきか、東野圭吾さんの他の作品と同じように「容赦無し」なので、苦手な人は手をつけない方が良いかと思います。他の作品よりも確実に気分は悪くなるので、東野圭吾さんの他の作品を読んでから手をつけたほうが良いのでは?という作品ですが、他の作品を読んで面白いと思うならば迷うことなくGOです。

宇多田さんのブギバ

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HALCALIの「今夜はブギーバック」を聴いて、久々に宇多田さんのブギバが聴きたくなってぐぐってみたら・・・ 私と同じようにこの音源で宇多田さんの凄まじさに感服した人も沢山いるみたいで、なんだか嬉しくも懐かしくなりました。
いや、このときの宇多田さんは本当に凄かった。尋常じゃなかった。上手いだけじゃなく歌にソウルがこもってた!今でもさすがだとは思いますが、この頃は本当に引き込まれるほどの圧倒的なシンガーでした。

アルバムいろいろ

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ここひと月あまりでいろいろ借りて聞きましたが、どれもなかなかの良作ばかりでした。

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石川智晶「僕はまだ何も知らない」
マイナーコードでじめっとした曲を爽やかヴォイスで歌い上げるかなり気に入った一枚。他に類をみない独特な作風なので好みは分かれるとは思いますが、鬱ソングを歌わせたら右に出る者はそうそういないことでしょう。See-Sawの中の人なアルバムはあまり好きではなかったのですが、こちらはオススメできます。


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梶浦由記「Fiction」
今回は梶浦サウンドをまとめて借りたので、当然はいってくるべき一枚。ほとんどの曲がなにかしらのテーマソングらしいのですが、それらを知らなくても十分に楽しめるハイクオリティな一枚でした。梶浦さんも芸達者ではありますが、ある程度作風が固まっているので、好きな人ならどの作品を聞いても極端なハズレを引かなくて済むのが良い点であり、極論するとどれもあまり代わり映えしないというのが欠点ではありますが、後述のKalafinaなどガツンと威力を出してくるので既に欠点ではなくなっているように思えます。なにせ自分の好みのヴォーカリストを容赦無くとっかえひっかえするくらいなので、曲とヴォーカルの親和性の高さだけは間違いがありません。これもなかなかオススメ。


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Kalafina「Seventh Heaven」
梶浦さんが曲ごとに好きなヴォーカリストを容赦無くとっかえひっかえするプロジェクトであるKalafinaのアルバム。こちらは以前に「Oblivious」を聞いてからアルバムがでたらとりあえず聴いておこうとずいぶん前から予約リストに入れていた作品です。ほとんど空の境界のテーマソングらしいのですが、それをしらなくても梶浦サウンドを楽しむ分には問題はありませんでした。が、個人的には前述のFictionのが完成度が高くて好みかなぁと。3+1人のヴォーカルを使い分けているせいか、曲単位での当たり外れがでてしまうのは仕方のないところなのでしょう。


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Bonnie Pink「Thinking Out Loud」
Bonnie Pinkのアルバムはだいたいリリースされたら即聴いているはずなのに、なぜか抜けていた一枚。あいかわらずド安定で安心して聴けるアルバムでした。Bonnie Pinkさんのアルバムはアルバム通して作品が造り込まれている印象があり、1枚通して一気に聴くとスカっとするような、いつも素晴らしい完成度でリリースしてくれるのがありがたいところです。


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juju「What's Love」
取引先の人にオススメされたので、最近の若者(ああ、こういうフレーズがあっさり出てくる年齢になったのね・・・)がどんな音楽を聴くのかなぁと興味本位で聴いてみた一枚。クセが無くて好感の持てる落ち着いたヴォイスでアルバムを聴くだけでも実力が伝わってくるような本格派アーティストの薫りのする良作で結構気に入りました。ただ、いかんせんにもクセがなさ過ぎるので個人的にはちょっと物足りない感じも受けてしまい、それでも次のアルバムはリリースされたらすぐに聴いてみたいなぁと思えるくらいの威力はありました。でも、よくよく調べてみるとべつに特別流行っているアーティストでも無いらしいことが判明。


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Maroon5「Songs About Jane」と「It Won't Be Soon Before Long」
ここのところ、私のなかでUSを代表するアーティストといったら即座にMaroon5ということになっております。べつに特別好きというわけではないのですが、メディアでアメリカの人が楽しそうに踊っているときにかかっている曲がなぜだかMaroon5なことが多く、実際、ちょっとおバカテイストの効いたMaroon5の曲をダラダラ聴いていると、なんだかいろいろどうでもよくなってきて気分良くなれる素晴らしいサウンドなのです。まぁ、踊りたくなる気持ちもわからないでもありませんし、歌詞なんて気にせずとにかくBGMとして流しておけば、深刻な気分にはどうやってもなれないくらいのまさに陽気でキャッチーな作風はまさに理想とするUSサウンドです。

と、更新に大穴開けてたときに聴いてたアルバムたちなわけですが、こんだけいろいろ聴いてたなら大穴あけずにこまめに更新しておけばよかったと今更ながら思います。

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そういえば取引先の映画フリークがオススメしてた映画があったなぁと、思い出したようにTUTAYA Discasで予約リストに入れたのが3ヶ月前程。作品のあらすじすら忘れていたのですが、送られてきたのでとりあえず観てみました。

以下あらすじ(Amazonさんから拝借)***************
田舎町アリゾナに住む9歳のオリーブ。なんともブサイクでおデブちゃんな彼女が、全米美少女コンテストでひょんなことから地区代表に選ばれた。オリーブ一家は黄色のオンボロ車に乗り、決戦の地カリフォルニアを目指すことに。人生の勝ち組になることだけに没頭する父親、ニーチェに倣って信念で沈黙を貫く兄、ゲイで自殺未遂の叔父、ヘロイン吸引が原因で老人ホームを追い出された不良ジジイ、そしてバラバラ家族をまとめようと奮闘する母親。そんな落ちこぼれ家族の、奇妙でハートフルな旅が始まった・・・
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まず最初に、あらすじの冒頭にある9歳のオリーブさんに対する不細工でおデブという容姿の解説は極めて不当です。普通よりまぁ、太いかな徒は思いますが、全く不細工ではありません。(ぐりぐりメガネでむしろ可愛らしい部類に入ると思います)
そのオリーブさんが美少女コンテストに出場するために、家族みんなでニューメキシコ州のアルバカーキからカリフォルニアまでの道のりをコメディタッチで描いた作品なのですが・・・  意外におもしろかったです。

特にVWのクラッチが壊れてからが実に良い絵面の場面が多数あり、ラストシーンもこういう展開ならアレもアリかなぁというような、緩いストーリーの割に起承転結の構成はしっかりているなぁという印象を持ちました。
最序盤の15分くらいはちょっと取っ付きにくい印象がありましたが、VWが動き始めたらあとは最後まで飽きずに観られる良作です。

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まるで更新するという行為そのものを忘れたような空白の2週間ではありましたが、私は元気にブラックサンダーアイスを貪っています。
普通のチョコアイスに砕いたブラックサンダーが入っているだけでここまで悪魔的魅力のアイスが出来上がるなんて・・・

少しずつリハビリしてゆきます。

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