2011年4月アーカイブ

今年の夏は計画停電がまた発生するとかしないとか、いまだ先の読めぬ情勢が続いております。もしも夏に輪番停電が実施されたら、コンビニのアイスBOXはどうなってしまうのでしょうか。山梨県や静岡県東部の計画停電エリアでは、アイス類の販売を諦めている店舗と、保冷剤を大量に入れてなんとか販売する店舗、そして自家発電設備で凌ぐ店舗などいろいろあったようですが、さすがに夏本番ともなると、輪番停電が起きたら自家発電設備が無いことにはアイスの販売は難しいのかなと考えます。つまり、輪番停電エリアでは夏にアイスが食えない?!それはもう、暴動が起きても不思議ではありません・・・

さて、MOWの新フレバーが出たら脳で購入を検討するより早く体が買い物かごにアイスを放り込むよう訓練されている私ではありますが、今回のこのMOWカスタード味に関しては、買って食ったは良いものの、いささか残念な感想しか持ちえませんでした。
110417_20.jpg

MOWで濃厚な味わいを期待されるフレバー、いままでだとクリームチーズやノーマルのバニラなどはどれも実に良い出来であり、当然カスタード味にもかなり期待をしていたのですが、コレはダメです。べつにマズくはありませんが、これなら明治エッセルスーパーカップのバニラの方が幾分マシとおもえるほど薄っぺらい味でした。なんというか、これはカスタードじゃなくて出来の悪いバニラ味です。これはMOWの名を名乗って良いのか!?と疑問を呈しなくてはならない、そんな出来でした。べつにMOWだから打率10割じゃなきゃダメというわけではないのですが、やはり到達していなくてはならない最低限のレベルというものがあり、今回のMOWはその水準を満たしていない製品でした。

というわけで、毎年冬場はMOWを食べることが圧倒的に多かったにも関わらず、ことしはこちらの爽のフルーツヨーグルト味が事実上の主戦力ということになりました。
110417_10.jpg
爽のシリーズもどれを食べてもハズレは無いのですが、新しいフレバーが出ても必ず買うというほどではありませんでした。が、今後は即買い確定という評価にまで爽のシリーズの価値を高めたのがこのフルーツヨーグルト味です。爽特有のクリームっぽいのにしゃりっとした口当たりとヨーグルトフレバーのほのかな酸味、そしてミックスジュースっぽい甘みがマッチして、大変食べやすいアイスに仕上がってます。爽はバニラが鉄板というのがいままで不動の評価でしたが、これからはフルーツヨーグルトの時代です。これは定番になってほしい!でも、この手のフレバーはある日突然コンビニのアイスBOXならなくなってしまう運命にあり、せめてその日がくるまで悔いを残さないように食べなくてはなりません。

110411.jpg

なにかの雑誌媒体でクレモンティーヌさんが懐かしのアニソンをボサノヴァ風にアレンジしたカヴァーアルバムがあるときき、さっそくTutaya召喚をかけたら即届いたので聴いてみました。

なんというか、これは反則というか、出来の悪いものができるハズが無いというか、思ったとおりの素晴らしく脱力感溢れる秀逸なアルバムでした。特にラムのラブソング、バカボン、ポニョ、サザエさんあたりはもう、フランス語でボサノヴァだけど、日本人の心の歌を見事に歌いあげて(そして適度にユルい)いて、文句のつけようがありません。

ローテーションに入れるアルバムではないように思えますが、のんびりウトウトしながら聴くアルバムとして最適であり、とりあえずi-podの中には入れておきたい、そんな一枚です。

110405.jpg
大暮維人の天上天下、気がついたら最終巻まででてたので読んでみました。アポをドタキャンされて、仕方無しに優雅な遅めのお昼ごはんを摂取しつつ、そこに置いてあったので読んだ次第です。喫茶店に置くようなコミックではないとおもうのですが、まぁ、他にもこれどうなん?っていう作品が沢山置いてある店なので特別目立つわけではありません。
さて、この作品は・・・ べつに特別好きでもないし、読み終わって好きになったわけでもなし、ただ、大暮さんの作画は相変わらず凄まじいなと。その点だけは大いに認めております。ストーリーはあって無いがの如く。西尾維新の戯言シリーズのように、ざっと流し読んで「お~っ、なんかよく解らんけどなんかすげぇ!」で終わらせる、そんな作品です。
とはいえ一番普通そうで、主人公の当て馬として終わると思われていた高柳雅孝が後半はほとんど主人公になっていたのが驚き+ボブは最後まで出番無しで、最後の方に申し訳程度の見せ場があったのが逆に哀愁を誘います。

もう、大暮さんの作画は凄い。全盛期の萩原一至を超えたんじゃね?と思えるくらい最近の作画はえらいことになってますが(マガジンのエアギアだっけ?)、物語として楽しいわけではないので、なんか絵本読んでるような感覚です。それでも、あの書き込みっぷりは極上クラスの絵本だとは思いますが・・・
特に異能のちょっとグロが入ったキャラクタの構図は素晴らしく、一見の価値アリです。再三になりますが、物語として楽しいわけではないので、作画が合わなければさっさとスルーしてしまってOKな作品だと思いますが、現行日本のコミック作家で最高峰の画力はつまらないストーリー(つまらないというか、無駄に風呂敷を広げすぎて収集がつかない悪癖がある)に目を瞑ってでも閲覧する価値はあるかとおもいます。

猫vs鳥

user-pic
0


この手の動画でオチが読めないとは・・・
基本的に猫贔屓ですが、さすがに不憫に思います。

Mell "Scope"

user-pic
0

110404.jpg
Last.fmでオススメ表示されていたMellのファーストアルバムをツタヤ召喚にて聴いてみました。どっかで聞いたことがあるなとおもったら、アニメのブラックラグーンのオープニング曲を歌っていた人でした。
予備知識まるで無しで借りた割にはけっこうお気に入りで、デジタルサウンドとの相性の良いVo.らしくテクノというかミクスチャーロックというか、オルタナロックというか、コレ!とジャンルが決まってないみたいで様々なジャンルが楽しめます。が、とくにオススメ!というほどではないなというのもまた事実であり、とりあえず最新のアルバムがもう一枚でてるらしいのでそっちを聴いてから最終的な評価を下す予定です。さすがLast.fmのオススメだけあって打率はかなりのものなのですが、しぶとくレフト前に抜けたシングルヒットといったところでしょうか。

魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」 は、最近書籍化もされた有名なWeb小説らしく、あまり詳しいことは知らなかったのですがアキバBlogさんで以前取り上げられていたのを思い出して何の気無しに読み始めてみました。

結論から先に述べると、個人的にこういうストーリーはキライじゃないものの、内容は割と硬派なのにアンバランスに砕けた表現が多く、「惜しい!」と言わざるを得ない、読む価値はそれなりにある良作です。
ストーリーは魔王と勇者が手を組んで地上と魔界の民を救うという、ちょっとひねりは入っているものの王道と言えるものであり、魔王が魔術師で勇者が育ちきったHeroユニットという位置づけのマスターオブマジック(さすがにMOMを知っている人は同年代以上の世代だろうな・・・)と思ってもらえばほぼ世界観は把握したも同然であり、アルカナスとミロールが地上と地下世界に相当し、支配者同士がいきなり大敵関係というわけではないものの、氏族にそれぞれ魔術師(これはどちらかというとCivの指導者に近い)がいて、いろいろとしがらみがあるという設定です。というか、この作品はかなりMoMの影響を受けているんじゃないかと思しきところが多数あり、(支配者の塔っぽいのがでてきたりする)MoMが好きなら創作小説と思って読んでも楽しめるのではないでしょうか。私が嫌いじゃない(つーか、あえていうなら好きかもしれぬ)理由はMoMの世界観に一時期おもいっきりハマった名残りという意味合いが大きいので、やや評価は甘くなっているかもしれません。
また、とかく戦争に寄りがちなこの手の小説で指導者たる魔王が経済や外交や宗教政策や農業改革にスポットを当てて、戦闘行為を最小に抑えながら最大の効果を得るために様々な手管を駆使しそれに共感して次から次へと人材が生まれてくる様は、派手さが無いのに爽快感のある、なんとも不思議で好感の持てるストーリー構成です。
いままでこういう小説が無かったわけではないとは思うのですが、これが無料で読めるというのであれば、なんだかけっこう特した気分にはなる、ちょっとした生き抜きにさらっと読むに調度良い重さの作品と言えるでしょう。

ちなみにイヤな部分というのは、冬寂王の執事とか、魔王と勇者と女騎士の幕間の茶番とか、魔王のメイドの立ち位置とか、本来なら硬い内容なのに場違いなギャグっぽい空気を出してしまい、作品の格調を明らかに落としている部分です。この作品は内容的にはもっと硬くライトじゃない本格ノベルとして通用するだけのポテンシャルが確実にあるだけに、とても残念かつ勿体無い部分です。著者からすれば格調など求めていないのかもしれませんし、経済政策や新しい技術の伝播速度など突込みどころが多数あるので、ソレをあまり深く突っ込ませないためのギャグ要素なのかもしれませんが、私にはそれらが無用のものに思えてなりません。

完成度という点においてWeb版はさほど完成されていない作品であるというのは事実ですが、個人的にはWeb小説というカテゴリでは高評価できるだけのクオリティがあると思います。完成度や文章の巧みさで言えばWeb小説だと和風Wizが今まで読んだ中では最高峰でした(あれはヘタな一般小説よりもよほど出来が良い)。それと比べてしまうとかなり荒削りという印象はありますが、時間があれば、さらっと2スレ分くらい読んでみてこの作品が合うかどうかのチェックをするだけの価値はあるのではないでしょうか。とはいえ、私は出版された小説版まで読む気はいまのところありませんが・・・

このアーカイブについて

このページには、2011年4月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2011年3月です。

次のアーカイブは2011年5月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

月別 アーカイブ