最近はちょっとした音楽マンガブームらしいです。で、知人の家でこの本を見つけ、レビューサイトで推薦されていたのを思い出し、借りて読んでみました。
音楽マンガの王道というのがあるのかどうかはわかりませんが、少なくともこれは王道路線なのは間違いなさそうだなぁと思えるほどの直球勝負で、読み応えがありました。音楽が芸術である以上、主人公が才能に恵まれているというのは、お約束などというものではなく最低条件ともいうべきものだと思うので、その点に関してはあまり抵抗がありませんでしたが、才能にかまけることなく常識に束縛されることなく、努力し才能を伸ばすという一貫した姿勢にとても好感が持てます。
正直なところ、序盤はちょっと路線が定まらないような印象を受け、音楽をテーマにしている作品にしてはその他のディティールに懲りすぎかなぁと思う個所もありましたが、3巻くらいからいい感じなってきます。とりあえず6巻まで読みましたが、現段階では10巻まででているそうで、先を読むのが楽しみです。
本: 2005年8月アーカイブ
というわけで、3巻読み終わりました。なんというか、このシリーズは基本的に主人公が負けることにより話が成り立っているというか、3巻ではどちらかというと国内の権力闘争劇がメインとなっていますが、結局は戦争になって、あっさり負けるというのがすでにおなじみのパターンにすら思えます。
そして3巻を読んで特に強く思ったこと。別にこの作品に限らないことなのですが、「優れた敵よりも無能な味方の方がよほど憎い」という宇宙の真理です。もうこの感情だけはしょうがない。しょうがなくないからしょうがないんだとおもいます。仕事してても、WarCraft3やってても、小説読んでても、あるいはどこかでそう思っている自分がいるわけで、困ったものです。
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