私はデスノートにハマるのが雑誌で追っていた人とくらべbて3年以上後発なのですが、一気にまとめて読んだときの衝撃はいまだ忘れ得ない、読んでおかなきゃ人生損するコミックリストのひとつに数え入れるほど影響を受けた作品です。そのアナザーストーリーをよりにもよって西尾維新が書くというのであれば、これは読まずにはいられません。といっても、どうしても読みたいというほどではなく、偶然巡り会ったらよんでみようかなぁとおもっていたところで、これまた図書館で偶然みつけたのでその場で読んできました。
この作品はご存じのとおり、L がキラ事件の前に解決した事件のお話で、デスノート本編の序盤でキラに殺された南空ナオミ(さくっと殺すにはあまりに惜しいキャラクタでした)がLのコマとなりロスBB連続殺人事件を解決するというストーリーなのですが・・・
ネタバレしてしまうとこれから読む人がつまらないので続きは追記で!
ちなみに作品としてはまぁ、デスノのファンなら読んでもいいかなぁくらい。+西尾維新のファンでも、特別期待して読むほどではないにしても読んでもいいかなぁくらいです。
ネタバレを扱わないと私の憤りが伝わらないと思ったのであえて追記に感想を書きます。
なんつーか、竜崎ルエが犯人っていうのはまぁそんなもんだろうと思っていても腹立たしいというか、アレがLじゃなかったら、あの怪しげな動きや、砂糖たっぷりのコーヒーや、ジャムを素手で食うシーンや、そもそも登場するときのベッドのしたから這い出てきたシーンもすべて偽物ってことじゃぁないですか!そんなの、面白い面白くない以前に納得できないというのが私の素直な感想です。
ナオミはまぁ、活躍したしどんな人間なのかも描かれていてよかったのですが、読者は過去のLの話に期待しているのに、その期待していたLがL本人じゃないっていうのは、後味わるすぎてがっくりです。
作品そのものはLはともかくとして南空ナオミが意外と暴れん坊であったり、語り部のメロの事件とBBに対する描写とその思い入れが趣深かったりと本編好きならまぁ面白いよね!というくらいには良く、気に入らない部分も納得できないわけではないので最終的にはこれもアリかなと納得しないまでも認めることはできます。
なんだかんだと気にくわないことがあったとしても、本編の雰囲気を失わず、それでいてそれなりの内容が求められるという難しい注文に対してこのクオリティであれば、十分及第点には達していると評価できます。
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