本: 2009年7月アーカイブ

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NHKでアニメとドラマになっているふたつのスピカ。以前から良い噂はいろいろと聞いていたのですが、なにをおもったか近所の図書館にあったので、11巻まで読んでみました。

正直なところ、何度か読む機会はあったのですが、なんとなく表紙絵を見てパキパキの少女漫画?という先入観がありスルーしていました。しかしながら、それは私の大きな過ちであったこと、大いに認めましょう。

青春、友情、努力、希望 超剛速球のアツい作品であり、ぐっとくるものがありました!

なんというか、こういう青春ドラマは年寄りが読むと涙腺が緩くなって困ります。ああ、こういう愚直な姿はなんて美しいのだろうと、例えコミックであっても感動します。この作品を読むと、かの名伯楽、鴨川源二の名台詞である「努力したものが全て報われるとは限らん。しかし! 成功した者は皆すべからく努力しておる!!」を思い出させます。そう、最後には積み重ねたものが拳に宿るのですよ!いや、宇宙飛行士養成学校の話なので拳はでてきませんが、熱血成分は少年熱血マンガとくらべて全くひけをとりません。
ちょっとだけ難点をあげれば、あえて幽霊の「ライオンさん」を登場させる意味があるのかなぁという点ですが、あれもアスミの脳内人格だと強引に解釈すればたいして気にもなりません。そしてなによりなにより、マリカ、ケイ、シュウ、ふっち~、みんなアツいぜ畜生!な友人たちと織りなす青春友情ねこまっしぐらな展開だけで、おなかも胸もいっぱいになれます。

考えてみれば、宇宙モノの名作であるプラネテスやMoon Light Mileも、いっけん取っ付きにくい作画なれど読み出したらやめられない止まらない作品でしたが、このふたつのスピカも勢いがついたらありったけ読んでしまうことほぼ確定な威力です。
年齢性別問わずオススメできる良作。こういう作品があるからコミック漁りはやめられません。

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