野村美月 「文学少女」シリーズ

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2009年度の「このライトノベルが凄い」で1位に選ばれたということで、以前より興味は在ったのですが、まさかこれも図書館に全部置いてあるとは思いませんでした。おそるべし静岡市立図書館群の蔵書。
よほどネガティブな印象が無いかぎり1位に選ばれた作品はひととおり目を通すようにしているのですが、「文学少女」は全八巻とやや長く、そしてなんだかあまり好みではなさそうな漠然とした印象があったのでやや消極的な動機で1巻を高速モードで読み始めたのですが・・・ なんだかんだで8冊全部よんでしまいました。
正直なところ、さほど面白いとは思いませんでした。コレは無い!という展開も多々あって何度か途中で放棄することも考えましたが、8冊という数に対して文章のボリュームは少なめであることと、他の文学作品への語りだけはなかなか面白く、文学作品を読み解く手法を意識しながらだと「ウザい」展開もかなりガマンできたことが完走できた最たる要因です。主人公とヒロインが傍目でイライラする、狂言回しが最高に気分の悪くなる性格設定、出てくるキャラクタすべてがわけのわからん妄執持ち、そもそもヤギでもないのに紙食うな!(そしてその設定に対して最後まで説明が無い!)と、なんだか何が面白くて読んだのか自分でもよく判らなくなりますが、妙に後引く構成であることは認めざるを得ません。
なんだかアニメ化したり、映画化したり、来年以降にメディアミックス進出があるそうですが、ストーリー自体は有り体にいってつまんないので、まるでオススメしません。しませんが・・・ わけわかんねぇとぶつぶつ言いながら最後まで読んでしまう程度には、分類不能の面白さがあるのかもしれません。

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このページは、が2009年9月23日 16:52に書いたブログ記事です。

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