2006年9月アーカイブ

レッドドラゴン

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レクター博士シリーズ3作目のレッドドラゴンをようやく鑑賞しました。
この作品のレクター博士は重要な脇役で、映画そのものもすごく面白かったというわけではないのですが、その前の2作品からレクター博士のイメージができあがっている分だけ楽しめたと思います。
この作品はサイコサスペンスというジャンルになるのでしょうか。私はあまりそういう知識が無いのですが、羊たちの沈黙とくらべるとレッドドラゴンは切ない話というか、狂気に満ちたという世界ではなかったのが印象的です。

サイコな映画はおなかいっぱいになりました。

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わりと最近出たCDを2枚借りてきて、1枚はアタリ、もう1枚はハズレでした。
アタリの方はYUKIのWave
産休だかなんだかで活動を休止したそうですが、置き土産のアルバムは期待通りのアルバムでした。シングル発表の3曲はもちろん、他の曲も質が高く退屈せずに1枚通して聞ける一枚です。YUKIの曲はともするとマンネリと言われそうなのですが、逆の表現をすると「期待を裏切らない」わけであって、Waveは明らかに後者だと評価します。おそらく私のi-podではヘビーローテーション入りすることでしょう。
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ハズレの方は・・・活動を再開したCoccoの「ザンサイアン」
Coccoは数少ないアルバムが発売されると無条件で購入していたアーティストなのですが、活動再開後のシングルがパッとしないのでレンタルで様子をみてみたところ、案の定いまいちな出来でした。
活動休止直前に出たベスト版と休止中のイベントで1枚だけでたHeaven's Hellの威力が高すぎて、ザンサイアンはスケールが小さく感じます。1枚通して聞いても耳に残る曲が無かったのが非常に残念で、せめて1曲だけでもこれは!というのを見せてほしかったというのが正直な気持ちです。

どうも最近年取ったせいか音楽にも保守的になってしまったようで、中途半端に古いものばかり聞いているのを改善すべく新しいアルバムを物色したのですが・・・終わってみれば鉄板保守のチョイスとなってしまいました。

ハンニバル

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ついにレクター博士の勇姿を観られる日がきました!
今回の主役はレクター博士であり、その魅力が満載というかおなかいっぱいです。おなかいっぱいというか、食欲がなくなります(笑)
今回もストーリー的にはお約束で意外な展開はぜんぜん無かったのですが、この映画はハンニバル・レクター博士を観る為にあるわけで期待以上の活躍で大満足です。ネタバレしても大過なさそうなのですが、内容に関して触れすぎるのもどうかと思うので、ストーリーに直接関係がなくてとても気になったこと。人食い豚についてです。
ホントに人食い豚なんているのか、観終わった後すぐにぐぐったわけですが・・・結論からいうと作中の人食い豚の表現はアニマルトロニクスで再現された架空のものだとのこと。あんな豚がいたらテラコワスですが、それにちかいものだったら交配しだいではつくることもできるようで、いまでこそ家畜の代名詞となってしまった豚ですが、そのルーツは決して侮ることのできない野生があったということでしょう。先日も罠にかかったいのししに噛まれて、農家のおじいさんが亡くなったというニュースを聞きましたが、自然と向き合う機会の少ない現代人だからこそ、野生動物、ひいては自然に大しての畏れを忘れてはいけないということでしょうか。もしも山をあるいていてあんな豚がでてきたら、走って逃げるのは不可能なので木に登ってやり過ごすしかないでしょう。 ハンニバルとは全然関係なくなってしまいましたが、一緒に借りてきたレッド・ドラゴンは後日に回すことにしました。レクター博士の映画は一日1本が限度です。

週末全滅

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今週末はまったりしようと心に誓っていたワタクシですが、あえなく土日ともども出勤となりモチベーションが減衰です。春秋が忙しい仕事なので仕方が無いといえばそれまでなのですが、独り者は週に1回くらい休みがないと掃除や洗濯といった日常生活に支障が出るということを会社も理解してほしいものです。
と、毎回ぶちぶち言っているのですが、世の中にはもっと過酷な職業、例えば調理師見習いや美容師、場合によってはフリーターなどがいるのですから、人間的に退廃の一途をたどっているくせに安定した職があるのですから幸いなことだと思わなければなりません。

今週末に予定していたハンニバルの予定は延期を余儀なくされ、ちょこちょこ楽しんでいたPSUも週末はお休みモードになってしまうのが残念ですが、そのときはそのときです。とはいえ10月はスケジュール表をみるだけでゲップが出そうな過密っぷりなので、せっかくゲームについてきた無料期間中が無駄になってしまうのはなんだかなぁ・・・

このままでいくと、またストレス解消のための衝動買いモードに突入の予感なのですが、目下衝動買い対象の最右翼はコイツです。いまだ8年前くらいのデジカメを使っているのですが、コイツがもう完全にロートル機になってしまいました。1回の充電でバッテリーが1日もたないという非常に使い勝手の悪い状態を我慢してつかっているのですがそろそろ我慢の限界で、いい加減に撮ってもそれなりにきれいに写り、バッテリーが長持ちする機種といったらF30がド安定らしいです。問題は価格で、安いのを探しても最低35kくらい、デジカメの相場をあまりよく知らないのですが、さほど写真をとらない私がこんなに良いものをもっていても、それこそネコに小判ということになりかねないので今はいろいろ吟味しています。でも、ストレスによって勢いがついたらなんか買っちゃいそうです。そういえば携帯電話も6年前の機種で予測変換機能もついていない代物なのでそろそろ買い換えたいのですが、携帯電話は勢いじゃ買えないのでこちらもいろいろ検討してみる必要があります。今年の夏は勤務中にヤマダ電機でAUのパンフをもらってダラダラ検討していたのですが、あのときさっさと買ってしまえば今頃はすくなくとも「メールの文章短すぎ!」といわれることは無かったはずです。

つまりは、カメラのついたケータイを買えば一件落着です。いまどきカメラがついてない方が珍しいらしいのですけれども。

PSUデビュ~

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さて、やっと届いたPSU、昨日は遊び方がわからずフテ寝してしまったわけですが、今日はちゃんとチュートリアルをすこしだけやって、ミッションの受け方もわかりました。
で、一人でちょこっとだけレベル上げを行い、いざドラゴン退治です!
サルのMori氏、キジのとらふぐ君、イヌのHIMIちゃんに連れられ、パルムの草原にやってきたワタクシは、なんだかゴツいドラゴンの襲撃中にもカメラ目線で写真を撮る余裕をかましながら鮮やかに撃破!
三匹の後ろからハジキで怪物を撃つだけでExp.がモリモリ溜まり、まさに殿様気分の楽しい遠足でした。
鯖が落ちやすいだとか、ログインできないだとかいろいろ遭ったそうですが、とりあえず私は程々快適にあそべてますし、インターフェースは見た目がよくても使いにくい点に不満はありますが、ちょっと遊ぶぶんにはけっこう楽しいゲームのようです。
一緒にあそんでくださった御三方、どうもありがとう&おつかれさまでした。モモタロウは大満足です!

PSUがやっと届きました。


返品したのでは?という質問は無しの方向で。
Mori氏と同じように狭いポストの入り口から無茶すんなYO!というくらいぎぅぎぅ詰めにされていたので中身が心配でしたが、過剰包装だったらしく中身は小さなもので、なんてことありませんでした。
さて、楽しく遊べますでしょうか。いままでの話を総合、要約すると、「やめとけw」なわけですが、私はチャレンジャーです。
とりあえず、ネコミミのついたビーストでキャラをつくります!

>で、キャラ作成を行ったらビースト♂はなんかカコワルイのでヒューマンに変更

>>さらにチュートリアルを終わらせたのですが・・・
ミッションの受け方がわからなくていきなり挫折。どのカウンターでも請け負えるミッションはありませんて、なんだよそれ・・・  もう寝るT=T

ドライブするときに聞くと危険な音楽はワルキューレの騎行なのだそうです。
確かに言われてみると、地獄の黙示録や銀河英雄伝説の艦隊戦などのイメージがあり危険かもしれないと思います。
しかしながら、私がドライブのときに聞くと危険だなぁと思う音楽ダントツ一位はThe Offspringの「All I Want」「Way Down the Line」なわけで、理由は言うまでも無く・・・そう、CrazyTaxiです。CrazyTaxiのDC版を学生時代にサルのように遊んだ私は、この音楽をきくとアクセルはつねに開けっ放しにしないとという強迫観念に・・・までは襲われませんが、やっぱりちょっと危ないなぁという自覚があるので、i-podのドライブ用プレイリストからは除外してあります。高速道路などで聞く分にはまぁいいかなぁともおもうのですけれども。
他には、50CentとかもこれまたGTAとか思いだしそうなので。さらにMr.BigもデイトナUSAを思い出しそうで・・・こうしてみると、ゲームのイメージというのはなかなかに怖いものがあります。例えば、GTAやCrazyTaxiは右側走行なので、運転前には遊んじゃいけないゲームの筆頭と言えるでしょう。

ちなみに、運転中のハードローテーションは
洋楽だと ZebraHead 、Evanescence、Christina Aguilera 、Stacie Orrico 、GreenDay
邦楽だと Cocco、BonniePink、 バンチキ、 Hide、 小野リサ
あたりがi-tunesを見た限りでは多かったです。一般道を走るときはクラシックもいいのですが、高速だとエンジン音に低音がまざってあんまり具合が良くないので、ドライブのときにクラシックは向いてないのではないかと私は考えます。
特にドライブのときのオススメアルバムはZebraheadのPlaymate of the yearとBonniePinkのGoldenTearsでしょうか。晴れた日にのんびり走るときにのお供にうってつけです。

羊たちの沈黙

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実はまだ観ていなかったので、本日借りてきました。
ちなみに昨日みつからなかったアマデウスは、そのときに借りた12Angry Menから横に1mも離れていない場所に見つかりましたのでそのうち観ようと思ってます。

で、ハンニバル・レクター博士です。知性の高いサイコさんの代表としてよく名前がでてくるだけあって、カリスマサイコさん?っぷりが炸裂していました。アンソニー・ホプキンスもジョディー・フォスターもはまり役だとは聞いていたのですが、聞きしに勝る映像だと思います。
これもネタバレ禁止な作品だとおもうので内容にはあまり触れませんが、私の中では必見!クラスの最高評価です。いまからレッドドラゴン?とハンニバルを観るのが楽しみでなりません。

12人の怒れる男

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12 Angry men(12人の怒れる男)を借りてきて観ました。
日本でも陪審員制度が導入されるとのことで、勉強?も兼ねてという表向きの理由と、ツタヤでアマデウスを探していたのに40分かけてみつけきれなかったので諦めて、ちょうど近くにあったのを選んだという現実的な理由があるのですが、とても興味深かったです。
とにかく、議論や交渉において最後に勝利するのは「タフネゴシエーター」であるというのは一般的な認識といっても良いのではないかと思うのですが、実際に折衝、交渉、会議などで討論を行うと、自分ではタフネゴシエーターと思っているのかもしれませんが、実際は物分りの悪い頑迷でねちっこい阿呆というのは世の中いくらでもいます。その作品は、タフネゴシエーターとねっちぃ阿呆の違いを明瞭に表現している点がとても印象に残っています。
とはいえ、実社会における交渉と裁判の陪審を同じように考えるのもちょっと違うなぁというところもあって、第一に陪審は陪審員になること自体に損得が発生しない(むしろ時間がもったいないという理由から倦厭されるでしょう)わけですが、実社会での交渉は各自が完全勝利条件を手にしながら、会議での決定をいかに勝利条件に近づけるかという目的がある点は完全な相違点と言えるでしょう。
主人公の建築技師さんは有罪11、無罪1の状態から最終的に全員一致の無罪という結論まで導いたわけですが、その結論で誰にも損得が発生しないので有罪派から無罪派への意見変更が苦も無く行えたわけですから、実利の絡む問題においてはここまで鮮やかに議論をひっくり返すのは至難の業といえます。
この映画から交渉において教訓とするべきところは、同じ話を何度も繰り返してはいけないが、同じ問題を何度も切り口をかえて扱うのは有効である点でしょう。また、この映画ではそういう表現はありませんでしたが、頑迷な馬鹿になりたくなければ勝ち目の無い部分で素直に折れる柔軟さが重要だと考えます。すくなくとも、自分の話ばかり強引にでも通したがるという印象を周りにあたえるのは得策ではありませんし、1-0の勝敗がでる勝負でもないかぎり、「損して得取る」手法は常に必要です。結局は場の空気を上手に掴むことが重要だとおもうのですが、利が背反する場でそれができるならばなにも言うことはなさそうですが・・・。

I Love 吉ぶ~♪

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私は吉野家のぶたどんが大好きです。
どちらかというと牛丼よりもぶたどんの方が好きなくらいです。
マスコットの吉ぶ~もストライクゾーン直撃で、むしろ牛丼からぶたどんに変わってからの方が吉野家率は高くなったほどです。
ですが・・・吉ぶ~はそろそろ引退の日が迫っているらしいのです
私としては、このまま平行してぶたどんも続けてほしいのですが、コストの問題でそれはなかなか難しいという話もききます。夏になると必ずぶたどんを4杯食べて、吉ぶ~のフィギュアをもらっていたのですが、それも今年限りになってしまうようで残念でなりません。
のこりすくないぶたどんの勇士を、いまのうちに目に焼き付けておかなければなりません。
ジーク・吉ぶ~!

SEGAご乱心

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またPSU、今度はご乱心の模様
控えめに言っても赤面ものの朝令暮改、有体に言うとまっとうな企業の対応ではない。というのが今回の9/15正式稼動と2ワールド制いう措置に対する回等です。
なんというか、正直愛想が尽きたというか、そりゃねーだろと思っているのは私だけではないことを祈りたいです。
いきなり2鯖に分けるのは言語道断!と切り捨てるわけにはいきません。現実的な対応策の一つとして仕方の無い対応と言えなくもないでしょう。ただし、当然ながら失望は小さくありません。
問題はもう一つの、正式稼動を一度遅らせた挙句、問題点が残っているのに繰り上げるという姿勢。これは絶対におかしいです。一つは大きな問題(マイルーム、ログインオンライン等)が残っているのに正式稼動をアナウンスすること。そしてもう一つは一度手前の都合できめたスケジュールをまたも手前勝手に改める行為。これは明らかにユーザーに対する背信です。ワイプ等の問題がほぼ解決したというのならば、その事実のみアナウンスして正式稼動は予定通りに行うのがまっとうでしょう。いまさら繰り上げても、稼動が遅くなって資本回収が遅れるのを回避するという、これまた手前勝手な都合という以外に受け取り用が無いと私は思ってます。

アマゾンさんから届かない腹いせにそんなこと言っていると思われるのも面白くないので、返品~♪

PSUが届かない

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アマゾンさんに頼んではや1週間以上。いまだにPSUが届きません。
ログインオンラインとかイチロー&ロックマン(エラーNo.51と10分アカウントロック現象が由来らしいです)などと酷評されていても、とりあえずは手元にほしいのが衝動買いというもの。それが適わぬというのならば・・・なんだかそろそろ注文取消しをしてしまいそうです。

いろいろ情報を集めても、基本的には酷評ばっかり。それなのになぜか愛されるPSUというかSEGA。もはや単なるゲームメーカーとは思えない信仰を獲得しているようにすら思えますが、私は無条件の信仰心をもちあわせていないので、そろそろ忍耐が潰えます。
新作PCゲームは熊本ともなると店頭購入がほぼ不可能なので、どうしてもアマゾンさんに頼らざるをえないのですが、今回の事例で通販は衝動買いに向かないということがよくよくわかりました。

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今週はミリオンダラー・ベイビーを観ました
この作品、ネタバレするとおもしろくないので内容には触れませんが、まずは面白かったです。
アカデミー賞主要部門総ナメなど、いろいろな肩書きがついていて過剰に期待していた感があったのですが、期待通りとはいかないまでも良作だとおもいます。
日本ではあまり話題にあがりませんが、アメリカのプアホワイト社会の一端が描かれていて、とても興味深かったというのが内容以外での印象で、日本でも経済格差の問題が大きな問題として扱われるようになってしばらくたちますが、その問題点と今後の成り行きを予想するにアメリカ社会の実情についてもう少し知識を得る必要がありそうです。

博士の愛した数学

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久々のスマッシュヒットです。
まだ手をつけていなかったのが不思議だったのですが、BookOffで100円だったので読んでみたところ、強い共感を覚えるストーリーでした。
読んだ方しか理解できないことは承知ですが、何を隠そう私も n(n+1)/2 の衝撃と感動を知る者です。小学校の5年か6年か忘れましたが、1から100までの和を求める問題で(1+100)x100x1/2 という解き方を知ったときは、なんだかこれだけですごく賢くなったような気分を味わいました。
今でこそ数学は面白かったと思えるのですが、学生時分で楽しかったと思えるのはせいぜい数IIとbまででしょう。当時クラスメイトの3割ほどは既に数学が苦痛以外の何者でもなくなっていたことから、なかなかよく我慢した方だとおもっています。しかしながら、オイラー数(ネイピア数)e 虚数単位i そして大学に入ってからそれらにまつわる(+クソッタレの三角関数)重積分のおかげで、十台の最後にはすっかり楽しくなくなってしまいました。その後、フーリエさんとラプラスさん、そして線形な関数やマトリクスのおかげで、ちょっとだけ復活したのですが、解析分野に関しては日常使うことが無くても苦手意識がいまだにあります。
それはさておき、この本が数学的な本であるかというとそうではなく、むしろごく一般的な文学なのですが、じゃあなぜ数学なのかというと、「数学=とっつきにくさ」のシンボルなのだと思います。最終的には偏見をなくすことで世界を広げることができるというところに行き着くのですが、自然を愛でるのも数式を愛でるのもその精神性に差は無いように思えるようになりました。ただし、目に見える自然よりも、思索のなかで広がりつづける数式の方が遥かに対象として認識しづらく、万人向けではないとは思いますが。

ここからは本の感想ではないのですが、社会人になってから数学について思うところをすこし。
高校生から大学生で数学を学ぶことを強いられている人の一般的な愚痴の例として「微分方程式が解けたからといって、社会で何の役に立つんだ・・・」というのがあります。私も当時はまったく同じ事を思ったことも当然あります。で、実際に高等数学が何かの役にたつかというと・・・直接的にはまず役にたちません。もちろん例外もありますが。しかしながら、数学は論理的思索の広げ方の訓練にはうってつけだということと、実際に式を組み立てたり解いたりすることができなくても、その式が何を表しているのか、どういう理論に基づいているのかということをそれなりに知っていると、意外なところで役に立つこともしばしばあるみたいです。少なくともわたしは少なからずありました。
今でも気が向いたときは数学史などといっしょに復習をすることもありますが、一番大切なことは難しそうな数式を見ただけで自分には理解できないと投げてしまわないようにすることだと思います。ちょっと考えてみれば解るのに、先入観から思考停止してしまう人と、そこからちょっとだけ考えたり調べたりすることができる人の差というのは年齢を追うごとに広がる一方であり、数学はそのちょっとの差の水分点の有力な一つであると私は考えます。活字に慣れていない人が膨大な資料を見ただけでハングアップしてしまうのと感覚としては似ていますが、活字ほどには致命的ではないけれども、見えないところで差が出る箇所なのではないでしょうか。
経済学部や商学部が数学無しで卒業できるケースがあるということに時代錯誤を感じる今日この頃ですが、根源的には数学とて人間が幸せになるためのツールで無碍にすることその人にとっての損失だと言ってもよいかもしれません。三角関数だってお付き合いしなければいい人です(笑)

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Bakiさん推薦のヒトラー最後の12日間を鑑賞しました。
とにかく、実際の場面を観ているかのごとくリアルな映像にまずは驚かされます。資料もいろいろ残っているでしょうし、再現性の高い映像だったことには疑い無いのですが、それにしてもすばらしい出来だったとおもいます。
内容は、とにかくそのまんまヒトラーの最後を描いた作品なのですが、ナチス崩壊に際して将校や政治家は自害、退廃、逃亡に走る様はこれぞ国家の崩れ行く様という典型であるからこそ、実際の場面よりも想像に易い「想像の中の現実」を表現できたのでしょう。
主演はヒトラー役の方ということになっていますが、映画の中では秘書のユンゲと医学博士?のシェンクさんの視点が多く、ユンゲが総統やゲッベルスの遺書をタイピングする様や、シェンク博士が避難後の病院に訪れた際の描写が印象に残っています。
特にネタバレに気をつけなければいけないようなタイプの作品ではないと思います。熱狂から醒めた後の喪失感や虚無感から始まり、ほとんど最後まで息苦しいのですが、まともな教育を受けたからには知っておくべき歴史の一部なのではないかと私は感じました。

かなしいとき

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かなしいとき~
日曜日に衝動買いでPSUをアマゾンさんで購入したのが届いたら、PS2版だったとき~
返品処理してWindows版を再購入したら入荷まで2週間待ちだったとき~

PSUのゲーム自体が製品版を販売しているのに、10月までテストという久々にぶっ飛んだSEGAクォリティを見せつけられたワタクシですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
PSUは特に遊びたいとおもっていたわけではないのですが、衝動買いに失敗すると妙に口惜しい気分になり、結局は再購入手続きをしてしまったものの、おそらく届くのはずいぶん先のことになりそうです。
それにしても、自前のハードを捨てて進化を遂げたSEGAのオンライン事業に関してはそれなりの信頼を寄せていたのですが、今回の不祥事はさすがに呆れています。ダウンロード販売でDLサーバーが落ちるという話ならいまだに良くある話ですが、製品版を発売しているにもかかわらず、急遽「製品版でテストして下さい」という対応はもっと派手に叩かれてよさそうなものです。私はまだソフトが入手できていないのでさほど怒っているわけではありませんが、首を長くしていたPSOからのファンの怒りと失望は計り知れないものでしょう。
しかし、私はそんなSEGAが大好きです。これだけの不祥事でも大炎上していないのは、とどのつまり皆そういうことなのだと思います。

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朝に熱を出してダウンしたものの、解熱剤を飲んだら午後から復活したので近所のツタヤでDVDを物色。現代戦争のリアル描写に定評があると聞いたブラックホークダウンを借りました。

泥沼の市街戦というのはああいうものなのかなぁというのが一番の印象で、ガンシップからの降下作戦が火器で武装した民兵相手に有効な戦術なのか疑問に思いました。テロ屋へのカウンターに使うならまだしも、RPGまでもってる相手にガンシップがホバリングなどしようものならテキ屋の的より簡単に当たってしまうという描写を見ると、ヘリコって便利だけど脆いよね・・・という結論になります。
映画の内容はまさにアメリカ戦争映画の王道でしたが、アメリカ軍の死者が19人に対し、ソマリア民兵の死者が1000人を超えているということも忘れてはいけません。AKもって、RPGもって、人海戦術をとればなんでも敵役に見えてしまいますが、彼らにも言い分はあるでしょう。ソマリア内戦に限らず紛争の原因のほぼすべては貧困に根ざしたものであり、武力介入で解決するのは困難というかほぼ不可能というか、いずれにしてもあまり巧い手ではないということです。国際問題にすることにより、人道支援や平和維持軍などの対応が取られますが、抜本的な解決には長い視点と莫大な資金が必要になるのでしょう。PCの前でのうのうとおやつを食べながら鑑賞していたのですが、飢餓で30万人もの死者が出たという事実は覚えておきたいものです。

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