本: 2009年8月アーカイブ

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オススメされたそばから、Amazonで1円販売されているのを見かけて思わず買ってしまいました。あの商売は送料で稼いでいるとわかっていても、目当ての本が300円そこそこで手に入るなら使わない手はありません。

小説はけっこう厚め x 2とかなりボリュームがあり、これでつまらなかったら涙目だなとおもいつつ読み始めると、けっこーというか、かなりというか、王道SFテイストの中にもどういう形で宇宙人とコンタクトしちゃうの?という疑問から、その後の解読やら実践やら興味は尽きず、結局は睡眠時間を削りまくり3日くらいで読み上げてしまいました。正直なところ宗教がらみのところなどはかなり冗長で読むのが面倒な箇所も何カ所かありましたが、クライマックスが気になって最後まで一気に読むことができたあたりにこの作品の特徴があるように思えます。

で、次に映画版をみてみたわけですが・・・ 一応最後まで観たものの、監督がロバート・ゼメキス、主演がジョディー様じゃなかったら途中で投げてたかもしれません。とにかく、小説以上に展開がダラダラしていて、決してつまらないわけではないのではないのですが、途中何回かウトウトしてしまいました。小説より登場人物を大きく減らして展開を整理した形跡がみられるにもかかわらず、かえってわけわからんというか、このシーンにこんなに手間かけちゃうの?という作品に対する見解の相違を強く感じ、それでもやっぱりそこそこ盛り上がるのはロバート・ゼメキス監督の手腕なのかなぁなどとおもったりおもわなかったりです。
ただし、原作を先によんでしまった後に見る映画は、兎角評価が辛くなりがちなので、その点を考慮すればそんなに悪い作品ではないのかなぁと思わないでもありません。

小説は、SF好きならお薦めできます。映画に関しては小説を読まずに観るならアリなのかな?くらいです。でも、いきなり宇宙人探索の研究をしているという展開に対して、アカデミックな印象より変人チックな感想を抱いてしまうことが予想され、シリアスな展開とのギャップを感じてしまう可能性が考えられなくもないので、判断の難しいところです。

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Wiz好きとしてはいつかは読んでみたいと思っていた、私の中では伝説となっている本であるベニー松山の「風よ龍に届いているか」。ひょんなことから手に入ったので早速読んでみました。
この作品はWizの第3作「リルガミンの遺産」をベースにし、前作の「隣り合わせの灰と青春」のキャラクタの生まれ変わりという設定もそのままにうまいことまとめた作品で、前作を読まないと面白さ半減なわけですが・・・ さすが日本最狂Wiz野郎ベニー松山!期待していただけはありました!ツボを押さえた展開と、少なすぎず冗長過ぎず絶妙なボリューム、そして後味すっきりの読み応え。読み手のことを考えた構成はさすがとしかいいようがありません。

そもそも、この手の作品は読み手を選ぶ反面、ターゲットには「こうかばつぐん」になるよう造られていることから、当然ながらターゲットたる私は一撃でガツンとやられてしまったわけで、今すぐにでも旧ゲームボーイを引きずり出してWiz外伝IIをやりたくなってくるからもうダメダメです。先日はWiiもってるならモンハン3やろうぜ!と言われましたが、なんだかああいう採集ゲームは作業のような感覚に苛まれて長持ちしないくせに、Wizだけはなぜだか延々と確率と格闘してもまるで苦にならないから不思議です。(でも、モンハン3は衝動買いの可能性を否定しません)

なんだか訳解らなくなってきましたのですが、
Wiz好きなら「和風Wiz純情派」(無料のweb創作作品) 「隣り合わせの灰と青春」「風よ龍に届いているか」の3作品は読んでおいて損はありません。幸せになれます。読んだあとにまたWizやると、妄想パワーで面白さ4割増しです。

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