2012年9月アーカイブ

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以前読んだ"新世界より"がなかなか面白かったということと、割と最近に文庫版が出た+映画化ということで悪の教典を読んでみました。

この作品は最高クラスのエリートなのにサイコパスでシリアルキラーな学校教師が自分の都合の良いように殺人を繰り返してゆくうちにミスを犯し、殺人の整合性をとるために更なる殺人を繰り返す作品で、いわゆるピカレスク作品にカテゴライズされるものと思います。
ボリューム的には厚めの文庫x2なのでそれなりの量でしたが、展開がスピーディーで文章そのものも読み易く、あっさり消化できました。

反面、面白い作品だとは思うものの、主人公の蓮見が最後まで殺人というものが手段なのか目的なのかはっきりせず(おそらく両方だとはおもいますが)、知能犯でありながら不要な殺人が多かったり、つまらない動機でいらぬリスクを背負い込んだり、中長期的なビジョンに欠けると言わざるを得ない点が残念でした。作中で殺人も選択肢のひとつというようなくだりがありましたが、蓮見の目的がその場凌ぎのものばかりで、わざわざ殺人を選ぶ必要も無いのに安易にそれを選択するところがシリアルキラー(最後はスプリー・キラーそのものですが)たる所以なのかなと好意的に捉えることもできなくもないのですが、個人的には巧みなリスクコントロールで更なる活躍(笑)を続けて欲しかったのが本音です。

重複にはなりますが、それなりに面白いとは思います。しかし、人に薦められる作品では無く、もう一回読んでみようかなと思えるほどでもなく、せいぜいシングルヒットくらいの評価が妥当なのではないでしょうか。貴志祐介氏の作品はこれでまだ2作品目なので、もう何冊か読んでみたいと思っていますが、このレベルの作品ばかりならば買ってまで読みたいとは思えない。ちょっと辛くならざるを得ない作品でした。

ひと月前に比べてそれなりに涼しくなってきた今日この頃、衛生面の危険度が薄れてきたこの季節は毎年自炊強化月間になることが多いのですが、今年は例年以上の熱の入れようで新しい料理の習得にも余年がありません。
特に最近購入した電子レンジで蒸し物が簡単につくれる調理器具「ルクエ」(買ったのは値段が半額くらいのパチもんですが)は美味しい蒸し物が簡単かつ短時間に作れるのでとても気に入ってます。
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適当な肉や魚と野菜を容器の中に押し込んで、軽く下味をつけた後に酒類を軽くふりかけてレンジに5~6分回しておくだけでヘルシー系の主菜が出来上がり。冷凍野菜と相性が抜群であり、遅く帰った時の手抜き料理でも十分なクオリティが出せるこの器具は、もっと早く購入すべきであたっということ以外に欠点が見つかりません。

更にAmazonで極めてコストパフォーマンスの高い既成のチーズクリーム(クラシコ 4チーズアルフレッドという製品)を発見し、これを温野菜にかけてみたところ、完全に手抜き料理の域を脱したクオリティの温野菜サラダに昇華しました。
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一番気に入っているメニューは鶏のささ身をぶつ切りにして、冷凍野菜ミックス(人参、ブロッコリー、カリフラワー、インゲンなどが入ってる奴)と一緒にルクエに押し込んで軽く塩コショウしてレンチン6分の後にチーズクリームを混ぜるだけで出来上がる「チーズクリームの温野菜サラダ」。
短時間、低コスト、低カロリーで美味しい上に良質の蛋白質とビタミン類をバランス良く摂取できる素晴らしい料理です。

その他にも蒸し餃子やシュウマイの解凍、肉まんを蒸すなどの用途に使うことができ、もはや手放せないと言っても過言ではないほどキッチンで存在感を発しているルクエですが、クックパッドを検索すればいくらでもレシピが出てくるので今後もいろいろと試してみたいところです。
なお、もしも購入を考えている方は自宅の電子レンジの大きさが許す限り大きい製品を選ぶと良いでしょう。ルクエは完全に「大は小を兼ねる」タイプの調理器具です。

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クラシックファンはいろいろ聴いているうちにバレエとオペラには高確率で足を突っ込むことになります。そしてこのテレプシーコーラは本格?かどうかは判りませんがバレエに勤しむ少女の物語で、まるでバレエを知らなかった(いまでも触りくらいの知識しかありませんが)当時の私にとってバレエ入門書のような存在でした。そのテレプシーコーラの2部は完結していたのを知っていたものの、近所のネカフェには置いてなかったので読めず終いでした。が、いつの間にか買い足されたらしく一部の横に5冊ならんでいたので読んできました。

2部は主人公の六花がローザンヌ国際バレエコンクールに挑む作品で、5巻で丁度コンクールの終わりまでが描かれているのですが、最後まで読んでみるとここで終わっちゃうの?と、一番に思いました。なんというか、1部の終わり方が美しかったのに、2部がここで終わるなんてありえねぇ!と、読んだ方なら誰もが感じるのではないでしょうか。ストーリー自体は読み応えのある秀作なのですが、1部からの読者は主人公の六花が幼少の時からずっと追いかけているわけであり、海外留学が決まったところで終わりとか言われても中途半端過ぎて「続きはよ!」としか言いようがありません。せめて立派にプロのバレリーナ(になるかどうかは知らんけど)になるまでやってくれないとガッカリ過ぎです。しかもローラ・チャンや建人など面白そうなキャラクタが揃っているのに、ここで留学先の学園モノで第三部をやってくれないことにはファンの収まりが付かないことでしょう。
先ほど述べた通り作品としては十分な秀作なので、1部から通して全15冊、時間が許すのであればネカフェでいっきに読んでしまうことをオススメします。そして読み終わった後、一緒に「続きはよ!」という気分になってもらえたら良いなぁと思う、そんな作品です。

まぁ、続きはよ!って言いたくなる作品はそれこそ山ほどあるのですけれどもね。(特に小説!小野不由美様とか佐藤大輔とか森岡浩之とか。もうほとんど諦めているのですけれども)

MW3のスナイパー講座動画。これだけ上手ならFPSも楽しいんだろうな・・・ 

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車検で車をディーラーに預けている間にちょろっとだけコミック喫茶で寛いできました。
いわゆるネットカフェという感じの店舗であまりコミックの種類は無いことから、まず何処でも有りそうなちはやふると7Seedsを探してみたら案の定すぐに見つかり一安心です。

さて、ちはやふるなのですが・・・ 相変わらずスポコン&青春コミックの超王道路線を爆進しているようで、今回の3冊も実に面白かったです。特にあまり報われない部長の太一の時代がそろそろやってくる?!ような雰囲気もあり、今後もますます楽しみな作品です。10巻そこそこの時は、ここまで安定した面白さを維持できる作品だとは思わなかったのですが、今はもう信頼できるクオリティに達していると感じました。

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7Seedsは相変わらず発刊速度が遅く、このままだと遠くない未来にちはやに抜かれるペースですが、ストーリーも相変わらずでした。まぁまぁの面白さをここまでずっと引っ張っているので、次もまた次もまぁまぁ面白いのだろうなとは思うのですが、さすがに発刊速度だけはもう少しなんとかして欲しいところです。ただでさえチームがいくつもあってそれぞれにストーリーがあるというのに、個人的な予想では作者が生きているうちにこの作品が完結するとは全く思えないほどの大スケールかつ低発刊速度です。とはいえこちらもまだまだ期待しているのですが。

今回は時間が圧していたので色々物色することはできませんでしたが、近いうちにもう一回ぐらいコミック喫茶に行かないと、自分が何を読んでいたのか忘れてしまいそうです。

beni "Covers"

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Beniは有線で流れているのを聴くくらいでとくべつファンというわけではないのですが、カヴァーアルバムの選曲が悪くなかったので、(そして何より多にめぼしいアルバムがなかったので)借りて聴いてみました。
感想としては「まぁまぁよかった」 以上!で終わってしまう極めて月並みだけど悪くはない出来です。歌詞がぜんぶ英語かつ、強めのアレンジが入った曲が多いのは好みが分かれるところですが、実力のある歌い手だということは判りました。こんどは気が向いたらBeniのアルバムも借りてみようかなと思える程度の魅力が作品です。

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