DVD: 2007年10月アーカイブ

ロック・ユー

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ツタヤ召還リストの中の後ろの方に登録しておいたにもかかわらず、いきなり届いた「ロック・ユー」を観ました。
この映画、中世の騎士物語+スポコンというテイストで、開始数分で後の展開がほぼ完全にまるわかりという超王道路線のストーリーです。
偶然の機会をものにしてストーリーが動き出し、特訓をして結果を残し、クセのある仲間や一目惚れのあの子があらわれ、ライバル出現で一度はボコられ、さらに特訓し最後の土壇場で大逆転勝利。王道というか、ここまでステレオタイプで本当にいいの?という感じすらしました。

オープニングに流れるQueenの名曲「We Will Rock U」がなかなかカッコよかったのですが、正直なところお姫様の出現あたりからどーも盛り上がりに欠けるというか、王道路線でつまらなくはないのですが、響くものも無かったなぁというのが観終わった第一印象。
胡散臭い紋章官+前説の男はなかなかオイシイポジションで、ちょっとアクセントがあったとはおもうのですが、争う競技である「騎乗競技?」が盛り上がりに欠けるのと、主人公が途中からインフレモードになるのですが、その理由がいまいちよくわからない点もやや残念です。

野球に喩えると、「直球勝負をしたものの、シュート回転して甘く入ってしまった」感のある映画で、できればもうひと工夫欲しかったという物足りなさの残る作品でした。

Ray

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音楽界の偉人、レイ・チャールズの生涯を描いた映画「Ray」を観ました。

音楽活動は順風満帆なれど、盲目というハンデ、女性と家族の問題、ドラッグ、黒人差別、副業、弟の死によるトラウマなど、人生の大半は波乱に満ちたものだったようです。しかし、その心の葛藤が新しい音楽を生む下地になっているという表現がされていることから、氏が大成する過程において、さまざまな問題は音楽の下地となっていたのかもしれません。
物語はドラッグを止め、黒人差別問題が原因で追放されていた故郷のジョージア州から、謝罪とともに追放を解かれたシーンで終わっていますが、物語全体としては女性にだらしないところと、それがヒット曲に繋がっているという表現が多く、差別問題に関してはさほど時間を割いていませんでした。すくなくとも映画では、差別問題に対してあまり積極的な姿勢を見せていなかったことから、最後だけ大きく取り上げることにやや違和感がありましたが、映画全体としては本物のレイ・チャールズの生涯を観ている様に感じるほど素晴らしい出来でした。特に演奏シーンはさまざまな工夫がされているそうでとても臨場感があり、レイ役のジェイミー・フォックスの熱演とともに映画の見どころと言えるでしょう。

私は偉人の伝記、音楽、共に好きだったのでとても楽しく観ることができました。音楽にほとんど興味の無い人でも無い限り、この映画は推薦できるだけの内容と質を持ち合わせていると思います。

カッコーの巣の上で

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映画評論では常に「傑作」という冠のつく作品なので、いつかは観てみたいと思っていました。

ネタバレ注意報ということで、以下追記にて。


スーパーサイズミー

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マクドナルドファンを恐怖のどん底に突き落とすある種のホラー映画、スーパーサイズミーを鑑賞しました。
この映画の内容はいまさら語るのも野暮なくらい有名なので割愛しますが、内容はマクドナルドのみを叩くものではなく、アメリカの低所得層における食生活の崩壊という大きなテーマがあり、そのなかでファーストフード、ジャンクフードの王者としてのマクドナルドを批判しているように思えます。

だだし、最初に断っておくべきは、1ヶ月間3食マクドナルドのメニューのみで過ごすとはいえ、毎回のようにダブルクォーターパウンダーとスーパーサイズの砂糖水をたのんでりゃ体も壊すってことです。日本には無いクォーターパウンダーというマックのメニューはパテ1個が1/4ポンド(約110g)のハンバーガーで、ネットで写真を探してもらえればすぐみつかるとおもうのですが、パテがバンズから飛び出してます。それがダブル、つまり2枚入ったダブルクォーターパウンダーを毎日のように食って、しかも約1.2Lのスーパーサイズのドリンクを飲んで・・・正直なところ、マクドナルドに対する悪意を感じます。
そう感じたのはもちろん私だけではなく、この映画に対して批判的な立場を取る人がカロリー計算を行った上でマクドナルドのメニューのみで30日間生活するというチャレンジが行われ、その結果現状維持や減量に成功していることから、マクドナルドのみに矛先を向けるのはやや無理があるといわざるをえません。
それよりも問題にすべきはアメリカの学校給食です。子供が自由にメニューを選べるシステムになっているところが多く、ジュースとお菓子で昼を済ませる子供が沢山いるのに見て見ぬふりをする学校側の問題は、マクドナルドの所業よりもよほど避難されるべきでしょう。マクドナルドを擁護するつもりもありませんが、実際問題として、お昼ご飯にそこそこの値段で適度な量の食事を提供してくれるマクドナルドは割とありがたい存在です。(株主優待つかえば無料だしね!)
食につて問題提起を行ったこの映画は評価されるべきだと思いますし、映画自体もなかなか面白い出来です。ただし、日本の問題に置き換えるのは若干無理があるかなぁとも思えます。とおもっている私がオメデタイのかもしれませんが・・・

なお、マクドナルドで気をつけなければいけないメニューはいくつかあり、フライドポテトな誰がどうみても完全無欠の高カロリー食品なので今更注意を喚起する必要性を感じませんが、問題はテリヤキバーガーです。私の周囲でもマックの中で一番すきなメニューにあげる人が何人かいましたが、テリヤキバーガーのカロリー量はビッグマックとほぼ同量の530kcalで、しかも栄養素は糖質、脂質、炭水化物が圧倒的に多く、このメニューだけはよほどのことが無い限り頼まない方が無難だと思います。まぁ、以前メガテリヤキ(900kcalオーバー)を貪り食った私がいうと全然説得力がありませんけれども・・・
あとは、マックフルーリー。コイツも危険です。すでに見た目からして超高カロリーなのですが、見た目どおりの400kcalオーバー、初めて食べたときはその背徳感もあわさって妙においしく感じたものです。
最後に朝マックのマックグリドル。私はかなりお気に入りなのですが、コイツのカロリーはなんとビッグマックを越えてます。ただし、正直朝ならいいかなぁとも思えなくもないので、そこらへんは一日の活動量と相談すると良いでしょう。私は一日中ドカタ紛いの仕事が確定しているときに景気付けとして摂取することが多いです。
通常は、バリューセットのトマトグリルチキンサンド+サラダ+ウーロン茶あたりをたのんでおけば、コンビニ弁当よりはるかに栄養バランスのとれた食事になります。とはいうものの、揚げたてポテトの誘惑に勝てず、おもわず食べてしまうわけですが・・・
ちなみにポテトはSで230kcal Mで420kcal Lだと540kcalな上に栄養素は脂質の嵐ですので摂取するときは細心の注意をすべきでしょう。

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オススメされた回数ランキングをつけるならば、確実に上位5指に入るこの「恋におちたシェイクスピア」ですが、近所のツタヤに置いてなかったので、ツタヤDiscasの力を借りてようやく観ることができました。

さて、この作品なのですが、アカデミー賞で7部門をがっつりもっていっただけあって、さすがのクオリティでした。多くの人が推薦する理由も頷けるのですが・・・

有り体に言って、この作品一人でみるとすっげ辛くなりますT=T

そもそも一人で恋愛映画を鑑賞するのが間違っているといえばそれまでなのですが、いままでに観た映画では観た後にダメージを受けるようなことは無かったのでタカをくくっていたというのも否定できず、なまじ素晴らしい作品なだけに自分で埋めた地雷を盛大に踏んずけしまって情けないやら悲しいやら、こっ恥ずかしいやら切ないやら、非常に複雑な心境です。
作品の雰囲気的には以前観た「アマデウス」に近いものがありましたが、こちらの方がだいぶ喜劇色が強く、楽しめる作品だと思います。とはいえなんだか感想を書くのも憚れてしまうのですが、結論としては

「恋におちたシェイクスピア」は
・アカデミー賞7部門は伊達じゃない。
・多くの人に安心して薦められる作品ですが、まちがっても一人で観ちゃ駄目!きっとへこむよ?(笑)

ということで。
ロメオとジュリエットはどうしても”虚言自殺に失敗したマヌケのお話”という偏見で観てしまう私であっても、この作品を高評価するに一切の躊躇いはありません。

グラディエーター

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TUTAYAディスカスの無料お試し期間をつかって、かねてより観てみたかったグラディエーターをお取り寄せしてみました。映画監督にはあまりこだわりは無いのですが、リドリー・スコット監督だけはちょっと別格ということで。

ネタバレ含みなので感想は追記にて。

TUTAYA Discas

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週末引き篭りを助長させる悪魔のシステム、ツタヤディスカスに入会しました。

システム自体はよくあるタイプの郵送レンタル方式なのですが、さすがツタヤというべきか、品揃えと料金に関してはなかなかのものです。自宅から歩いて3分という近隣にツタヤがあるにもかかわらずこのシステムを利用する理由はただ一つ、あの狭いツタヤですら目当てのものを探すのに多大なる時間を浪費してしまう、それに尽きます。
料金プランはひと月2000円弱で新旧作問わず8枚までレンタルOKなので、普段から毎月利用額が2000円くらいになる身としては、延滞料が無いというメリットと定額制というデメリットは十分に釣りあうと判断しました。
さっそく近所のツタヤではVHSでしか置いてなかった「グラディエーター」と、いくら探しても見つからなかった「恋におちたシェイクスピア」をお取り寄せしてみましたが、西日本と東日本にそれぞれ拠点をもっていることから発送日の翌日にはちゃんと届くようで、11日の深夜に注文し、12日発送のDVDが13日の午前中には手元にくるのだから、これはもう、住居の条件「3km以内にツタヤがある」という項目は意味をなさなくなりました。
これでレンタル可能な作品が今以上に増えれば言うこと無しなので、今後のツタヤの努力に超期待してます!

エンロン

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ドキュメンタリー映画のエンロンを鑑賞しました。
この映画はその名のとおり、最盛期にはUSでトップ10に入る企業であったエンロンが崩壊に至るまでのドキュメンタリーです。全容が解明された今ならば、その実態の無さになぜ気が付かなかったのかと思うのですが、エネルギー業界特有のデリバティブによるわかり辛い資金の流れと銀行までグルになった粉飾決算が合わされば、たとえ有識者であっても見破るのは困難だということでしょう。

ライブドア問題で堀江氏に実刑判決が下されたとき、私は厳しい判決なのではないかと評価しました。しかしながら、「エンロン」を観た今考えると、事の大小は比較にならなくても実刑はともかく有罪判決は妥当なように思えてきました。単純に考えた場合、決算報告を粉飾することにより実際の評価と比べて割高な自社株を買わせるという行為は、十分に詐欺であり、裁判の焦点はどこまで事実関係を把握していたかということらしいのですが、少なくとも企業のトップが「知りませんでした」で済んでしまったら無責任過ぎます。
また、エンロンを観て特に強く感じたことは、アダム・スミスの「富国論」でいうところの「共感を得る事業」という点に全く合致しないところで、企業買収ファンドや某人材派遣企業などを筆頭に「企業努力」というものからかけ離れた存在に対する胡散臭さというのは、そこに集約されるように思います。
今日の市場では金融のグローバル化、流動化により金融リスクの所在が判りづらい状態ではありますが、そういうときだからこそ、正しい会計の知識と実際の企業活動、資産評価が大切になってくることでしょう。これは何も投資に関する話だけではなく、自分の勤めている会社の健全性、取引先への与信評価など、実生活に密接にかかわってきます。人間は実態の掴みづらいもの、理解に困難を要するものに関する評価は、実生活に影響が出ない限りはついつい後手にまわしてしまいます。しかしながら、実生活に影響が出てくるケースのほとんどは末期的な状況であり、有効な対策、リスク回避は事前の察知と行動が不可欠です。真面目に働いてコツコツ溜めた資産が、無知ゆえに吹き飛ぶという事例が実際に起き得ることを考えれば、日頃の戸締りや治安の悪いところに近づかないといった防犯と同じレベルで、資産の運用と防衛も考えなくてはならないと感じました。

The Rock

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久々に映画を鑑賞。叛乱を起こした海兵隊の一派とネイビーシールズの一戦に助っ人参戦させられた、元英国特殊部隊の囚人とFBIのケミカル屋さんの話です。

無茶な設定、ご都合主義に目を瞑るのは映画のお約束ではありますが、それがあまりに露骨過ぎてちょっとうんざり感があるものの、後の特殊部隊映画やゲームに多大なる影響を与えた作品だけあって、魅せ方はなかなか巧みでした。
とにかく、ショーン・コネリーがひたすらカッコイイ。歳をとったらああなりたい!(無理) 知的で紳士的な態度とは裏腹に、腹黒くてウィットに富んで狡猾でありながらちょっぴり弱いところがあったりして、典型的といえばそのとおりではありますが、カッコイイ男ランキングでいえばポルコ・ロッソに勝るとも劣りません。あんなおっちゃんに「ベストを尽くす?それは負け犬の言い訳だ。」とか言われたら、そらもう、無茶の一つや二つ、まかり通るってものです。

アクションはイマイチ、ニコラス・ケイジが存在感が薄いくせに各所にウザい点はマイナスではありますが、全体的に40過ぎたオヤジがカッコよく、アクション映画なのにアクション以外のところに見所がある映画でした。
これだけの面子をそろえてこの程度?とおもわなくもないのですが、かっこいいおっさんが好きなひとは何かの機会に観てみるのはいかがでしょうか。あまりオススメはできませんが、ショーン・コネリーのかっこよさだけは保障できそうです。

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