DVD: 2007年12月アーカイブ

シカゴ

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ミュージカル映画の傑作といわれているシカゴを観ました。
ミュージカル映画はヒットしないというジンクスを破った作品との触れ込みなのですが、実際に観て見ると、ミュージカル仕立てであってミュージカルそのものではないというか、感覚としては映画「Ray」における音楽演出を前面に出した構成がシカゴではミュージカルに相当するような、なんとも説明し難いものがあります。とはいえミュージカル演出に違和感を少しも感じさせない点はとても好印象でした。

ストーリーはゴシップに飢えている1920年代のシカゴで、殺人罪を犯した女性ダンサー”ロキシー・ハート”が無罪を勝ち取る様を描いた作品なのですが、シリアスな場面は無く、当時の社会風刺をしつつも愉快な内容です。
主人公のロキシーは主人公でありながら今ひとつパっとしない印象で、助演のヴェルマとロキシーの弁護士役のリチャード・ギアに食われているのですが、それはそれでOKなのでしょう。特にリチャード・ギア演ずる弁護士の辣腕っぷりが最高に面白くて、むしろそちらをメインに作った方がお話としてはおもしろいんじゃないの?と思ったほどです。
100分そこそこの映画なのですが、作中のテンポがあまり変わらず、ストーリーに大きな起伏がないことが災いして中盤に多少ダレた印象を受けましたが、それ以外はネガティブに感じる要素も無く、比較的オススメしやすい作品と言えるでしょう。無条件にとまではいきませんが、大人が気軽かつ不真面目に観る映画としてはなかなかのものです。

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