Ray

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音楽界の偉人、レイ・チャールズの生涯を描いた映画「Ray」を観ました。

音楽活動は順風満帆なれど、盲目というハンデ、女性と家族の問題、ドラッグ、黒人差別、副業、弟の死によるトラウマなど、人生の大半は波乱に満ちたものだったようです。しかし、その心の葛藤が新しい音楽を生む下地になっているという表現がされていることから、氏が大成する過程において、さまざまな問題は音楽の下地となっていたのかもしれません。
物語はドラッグを止め、黒人差別問題が原因で追放されていた故郷のジョージア州から、謝罪とともに追放を解かれたシーンで終わっていますが、物語全体としては女性にだらしないところと、それがヒット曲に繋がっているという表現が多く、差別問題に関してはさほど時間を割いていませんでした。すくなくとも映画では、差別問題に対してあまり積極的な姿勢を見せていなかったことから、最後だけ大きく取り上げることにやや違和感がありましたが、映画全体としては本物のレイ・チャールズの生涯を観ている様に感じるほど素晴らしい出来でした。特に演奏シーンはさまざまな工夫がされているそうでとても臨場感があり、レイ役のジェイミー・フォックスの熱演とともに映画の見どころと言えるでしょう。

私は偉人の伝記、音楽、共に好きだったのでとても楽しく観ることができました。音楽にほとんど興味の無い人でも無い限り、この映画は推薦できるだけの内容と質を持ち合わせていると思います。

コメント(2)

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音楽シーンを見ているだけでも心打たれる映画でしたね。名作だと思います。

決して短い映画ではないのに、最後まで飽きずに、気を張らずに観られる映画は貴重ですね。

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このページは、が2007年10月27日 21:44に書いたブログ記事です。

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