DVD: 2006年9月アーカイブ

レッドドラゴン

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レクター博士シリーズ3作目のレッドドラゴンをようやく鑑賞しました。
この作品のレクター博士は重要な脇役で、映画そのものもすごく面白かったというわけではないのですが、その前の2作品からレクター博士のイメージができあがっている分だけ楽しめたと思います。
この作品はサイコサスペンスというジャンルになるのでしょうか。私はあまりそういう知識が無いのですが、羊たちの沈黙とくらべるとレッドドラゴンは切ない話というか、狂気に満ちたという世界ではなかったのが印象的です。

サイコな映画はおなかいっぱいになりました。

ハンニバル

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ついにレクター博士の勇姿を観られる日がきました!
今回の主役はレクター博士であり、その魅力が満載というかおなかいっぱいです。おなかいっぱいというか、食欲がなくなります(笑)
今回もストーリー的にはお約束で意外な展開はぜんぜん無かったのですが、この映画はハンニバル・レクター博士を観る為にあるわけで期待以上の活躍で大満足です。ネタバレしても大過なさそうなのですが、内容に関して触れすぎるのもどうかと思うので、ストーリーに直接関係がなくてとても気になったこと。人食い豚についてです。
ホントに人食い豚なんているのか、観終わった後すぐにぐぐったわけですが・・・結論からいうと作中の人食い豚の表現はアニマルトロニクスで再現された架空のものだとのこと。あんな豚がいたらテラコワスですが、それにちかいものだったら交配しだいではつくることもできるようで、いまでこそ家畜の代名詞となってしまった豚ですが、そのルーツは決して侮ることのできない野生があったということでしょう。先日も罠にかかったいのししに噛まれて、農家のおじいさんが亡くなったというニュースを聞きましたが、自然と向き合う機会の少ない現代人だからこそ、野生動物、ひいては自然に大しての畏れを忘れてはいけないということでしょうか。もしも山をあるいていてあんな豚がでてきたら、走って逃げるのは不可能なので木に登ってやり過ごすしかないでしょう。 ハンニバルとは全然関係なくなってしまいましたが、一緒に借りてきたレッド・ドラゴンは後日に回すことにしました。レクター博士の映画は一日1本が限度です。

羊たちの沈黙

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実はまだ観ていなかったので、本日借りてきました。
ちなみに昨日みつからなかったアマデウスは、そのときに借りた12Angry Menから横に1mも離れていない場所に見つかりましたのでそのうち観ようと思ってます。

で、ハンニバル・レクター博士です。知性の高いサイコさんの代表としてよく名前がでてくるだけあって、カリスマサイコさん?っぷりが炸裂していました。アンソニー・ホプキンスもジョディー・フォスターもはまり役だとは聞いていたのですが、聞きしに勝る映像だと思います。
これもネタバレ禁止な作品だとおもうので内容にはあまり触れませんが、私の中では必見!クラスの最高評価です。いまからレッドドラゴン?とハンニバルを観るのが楽しみでなりません。

12人の怒れる男

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12 Angry men(12人の怒れる男)を借りてきて観ました。
日本でも陪審員制度が導入されるとのことで、勉強?も兼ねてという表向きの理由と、ツタヤでアマデウスを探していたのに40分かけてみつけきれなかったので諦めて、ちょうど近くにあったのを選んだという現実的な理由があるのですが、とても興味深かったです。
とにかく、議論や交渉において最後に勝利するのは「タフネゴシエーター」であるというのは一般的な認識といっても良いのではないかと思うのですが、実際に折衝、交渉、会議などで討論を行うと、自分ではタフネゴシエーターと思っているのかもしれませんが、実際は物分りの悪い頑迷でねちっこい阿呆というのは世の中いくらでもいます。その作品は、タフネゴシエーターとねっちぃ阿呆の違いを明瞭に表現している点がとても印象に残っています。
とはいえ、実社会における交渉と裁判の陪審を同じように考えるのもちょっと違うなぁというところもあって、第一に陪審は陪審員になること自体に損得が発生しない(むしろ時間がもったいないという理由から倦厭されるでしょう)わけですが、実社会での交渉は各自が完全勝利条件を手にしながら、会議での決定をいかに勝利条件に近づけるかという目的がある点は完全な相違点と言えるでしょう。
主人公の建築技師さんは有罪11、無罪1の状態から最終的に全員一致の無罪という結論まで導いたわけですが、その結論で誰にも損得が発生しないので有罪派から無罪派への意見変更が苦も無く行えたわけですから、実利の絡む問題においてはここまで鮮やかに議論をひっくり返すのは至難の業といえます。
この映画から交渉において教訓とするべきところは、同じ話を何度も繰り返してはいけないが、同じ問題を何度も切り口をかえて扱うのは有効である点でしょう。また、この映画ではそういう表現はありませんでしたが、頑迷な馬鹿になりたくなければ勝ち目の無い部分で素直に折れる柔軟さが重要だと考えます。すくなくとも、自分の話ばかり強引にでも通したがるという印象を周りにあたえるのは得策ではありませんし、1-0の勝敗がでる勝負でもないかぎり、「損して得取る」手法は常に必要です。結局は場の空気を上手に掴むことが重要だとおもうのですが、利が背反する場でそれができるならばなにも言うことはなさそうですが・・・。

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今週はミリオンダラー・ベイビーを観ました
この作品、ネタバレするとおもしろくないので内容には触れませんが、まずは面白かったです。
アカデミー賞主要部門総ナメなど、いろいろな肩書きがついていて過剰に期待していた感があったのですが、期待通りとはいかないまでも良作だとおもいます。
日本ではあまり話題にあがりませんが、アメリカのプアホワイト社会の一端が描かれていて、とても興味深かったというのが内容以外での印象で、日本でも経済格差の問題が大きな問題として扱われるようになってしばらくたちますが、その問題点と今後の成り行きを予想するにアメリカ社会の実情についてもう少し知識を得る必要がありそうです。

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Bakiさん推薦のヒトラー最後の12日間を鑑賞しました。
とにかく、実際の場面を観ているかのごとくリアルな映像にまずは驚かされます。資料もいろいろ残っているでしょうし、再現性の高い映像だったことには疑い無いのですが、それにしてもすばらしい出来だったとおもいます。
内容は、とにかくそのまんまヒトラーの最後を描いた作品なのですが、ナチス崩壊に際して将校や政治家は自害、退廃、逃亡に走る様はこれぞ国家の崩れ行く様という典型であるからこそ、実際の場面よりも想像に易い「想像の中の現実」を表現できたのでしょう。
主演はヒトラー役の方ということになっていますが、映画の中では秘書のユンゲと医学博士?のシェンクさんの視点が多く、ユンゲが総統やゲッベルスの遺書をタイピングする様や、シェンク博士が避難後の病院に訪れた際の描写が印象に残っています。
特にネタバレに気をつけなければいけないようなタイプの作品ではないと思います。熱狂から醒めた後の喪失感や虚無感から始まり、ほとんど最後まで息苦しいのですが、まともな教育を受けたからには知っておくべき歴史の一部なのではないかと私は感じました。

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朝に熱を出してダウンしたものの、解熱剤を飲んだら午後から復活したので近所のツタヤでDVDを物色。現代戦争のリアル描写に定評があると聞いたブラックホークダウンを借りました。

泥沼の市街戦というのはああいうものなのかなぁというのが一番の印象で、ガンシップからの降下作戦が火器で武装した民兵相手に有効な戦術なのか疑問に思いました。テロ屋へのカウンターに使うならまだしも、RPGまでもってる相手にガンシップがホバリングなどしようものならテキ屋の的より簡単に当たってしまうという描写を見ると、ヘリコって便利だけど脆いよね・・・という結論になります。
映画の内容はまさにアメリカ戦争映画の王道でしたが、アメリカ軍の死者が19人に対し、ソマリア民兵の死者が1000人を超えているということも忘れてはいけません。AKもって、RPGもって、人海戦術をとればなんでも敵役に見えてしまいますが、彼らにも言い分はあるでしょう。ソマリア内戦に限らず紛争の原因のほぼすべては貧困に根ざしたものであり、武力介入で解決するのは困難というかほぼ不可能というか、いずれにしてもあまり巧い手ではないということです。国際問題にすることにより、人道支援や平和維持軍などの対応が取られますが、抜本的な解決には長い視点と莫大な資金が必要になるのでしょう。PCの前でのうのうとおやつを食べながら鑑賞していたのですが、飢餓で30万人もの死者が出たという事実は覚えておきたいものです。

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