DVD: 2008年7月アーカイブ

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ここのところ前田有一の超映画批評で高く評価されている割にあまり有名ではない作品を狙って観ています。今回観たブラックダイヤモンドは、オススメの中ではそこそこの点数であっただけに、そこそこおもしろかったです。
アフリカの紛争地域で採掘されるダイヤモンドの闇取引を題材に、密輸商人のディカプリオが特大のダイヤを手に入れるために紛争地域に突撃する物語なのですが、終始残酷なシーンが続き、作品中で軽く3桁は銃殺シーンが出てくる、どちらかといえば紛争映画に思えます。
アフリカの難民や少年兵の問題。高額で取引される金やダイヤをはじめとした稀鉱石の採掘現場では、いまだ奴隷に等しい身分の人間が多数存在する事実を訴えかけているのですが、下手なアクション映画よりも激しい銃撃戦で、どちらかといえば紛争地域のデンジャラス具合の方が強く伝わってきました。

ただし、いろいろ見所はあれどちょっと長めの作品で、途中は少々ダレた感じがあるのも事実です。また、こういう問題はどういう人種をターゲットにしているのかはっきりわかりませんが、仮にターゲット層が観ても無条件におもしろいとは言い難い作品です。

The Sting

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とても有名な作品らしいのですが、全く予備知識の無いアメリカ映画のレジェンドである「The Sting」を観てみました。
若い詐欺師が師匠を殺された復讐のため、悪徳銀行屋から大金をせしめるストーリーなのですが・・・

見終わった後、これが数ある詐欺映画のパイオニアなのだということがよく分りました。オーシャンズ11など、大筋ではこの作品とほとんど変わらない構成であり、「70年代を代表する名作」という看板に偽りなしです。
とはいえ、やっぱり古い映画なだけあって、ご都合主義や突っ込みどころがそれなりに多くあり、今観ると各所に粗さを感じるところもありました。しかしながら、ポール・ニューマンのこれぞダンディー!というような演技は手放しで絶賛できます。
今観てもおもしろい古い映画というのは、ほとんどがシリアスなストーリーで魅せる作品に偏ってしまう中、娯楽作品でおもしろいと感じることそのものが意外なほど新鮮でしたが、時代補正を完全に無視すると、そこそこおもしろいけれどもオススメできるほどではないなぁというのが正直な感想です。

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