一時期話題になったタイのアクション映画、マッハを観ました。
田舎のお寺のムエタイ使いが盗まれた仏像の頭を取り返しに行くという話しなのですが・・・
なんであんなに話題になったのか、観終わってもよく解らなかったです。格闘以外のアクションシーンはなんというか・・・ダイナマイト刑事のカットインアクションと同じノリなのですが、おなじようなのが何度も続き、凄いアクションでも見せ物的な演出が多くてなんだかイマイチです。格闘シーンも、場末のバーの乱闘を観ても楽しくないわけで、有り体に言えばつまらなかったです。
この映画を観て強く思ったことは、タイの映画は中国や台湾の映画に似ているのかなぁということです。特にそう感じたのは、駄目男が出てきて足手まといになりながらも時折人情を見せたりして、最後には壮絶に死んだり大失敗したり、JOJOでいうところの「リタイア」になる表現です。日本の映画にはあまりこういうキャラクターは出てきませんが、ちょっと思い出すだけでもイニシャルDの実写映画版(あまりに酷くて5分で観るのやめちゃった)や、少林サッカーなどにも該当するキャラクタが出てきます。どういう意図なのかはわかりませんが、この手のキャラに嫌悪感がある人は、アジア映画は選んで観ないと毎度つまらないものを引くことになることでしょう。