とても有名な作品らしいのですが、全く予備知識の無いアメリカ映画のレジェンドである「The Sting」を観てみました。
若い詐欺師が師匠を殺された復讐のため、悪徳銀行屋から大金をせしめるストーリーなのですが・・・
見終わった後、これが数ある詐欺映画のパイオニアなのだということがよく分りました。オーシャンズ11など、大筋ではこの作品とほとんど変わらない構成であり、「70年代を代表する名作」という看板に偽りなしです。
とはいえ、やっぱり古い映画なだけあって、ご都合主義や突っ込みどころがそれなりに多くあり、今観ると各所に粗さを感じるところもありました。しかしながら、ポール・ニューマンのこれぞダンディー!というような演技は手放しで絶賛できます。
今観てもおもしろい古い映画というのは、ほとんどがシリアスなストーリーで魅せる作品に偏ってしまう中、娯楽作品でおもしろいと感じることそのものが意外なほど新鮮でしたが、時代補正を完全に無視すると、そこそこおもしろいけれどもオススメできるほどではないなぁというのが正直な感想です。
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