その他: 2007年2月アーカイブ

三国志

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なんだか最近、DSの三国志大戦のネタをよく目にするようになったことと、某イスカンダル(笑)のモデルの一人が曹操だという逸話を聞いたことで、久々に三国志でも読んでみようかという気分になりました。
しかしながら、活字で読むのも時間がなぁ・・・ということで、結局は蒼天航路に方針変更です。
この作品、赤壁の戦いが終わったくらいに原作者が亡くなったそうで、確かにそういう予備知識で読むとそれ以降は作風に独特のキレがなくなったかなぁと思わないでもないのですが、それでも、三国志関連の作品では頭ひとつ抜けて好きな作品です。
とにかくこの作品、曹操の溢れる漢力(オトコヂカラ)に現実を生き抜く勇気を貰えます。ただの粗暴や豪快とは明らかに違う、野蛮な中の知性、合理性の中の愚考、あらゆる背反する思考を一人の人間が抱えることができると、あんな人間になるのでしょうか。とにかくあらゆるメディアのキャラクタの中でも、この作品の曹操は際立った存在感があります。
作品としては、官渡の戦いまでは走り抜けるような作風で爽快感のある戦場の表現が多かったのですが、それ以後は曹操の為政者としての側面が色濃く描かれている点が特徴だと私は感じました。特に好きな場面は、郭嘉の北伐、荀彧と曹操の儒の扱いから発生した軋轢と、荀彧の死の表現、程昱の引退のところです。常に曹操に振り回されていた軍師が、自分の存在に折り合いをつけたあとに曹操との離別があり、普段みせない曹操の哀の感情がなんともいえない重苦しさで描かれているのがとても心に残ります。あとは、アクションシーンとして張遼vs呉の「張来来!」、長坂での趙雲、「万人の敵」モードの張飛、その他韓遂のダンスや徐栄の「論ずるに術がござらん」のシーンなど、いくつもの名場面を思い出せることからもとても印象深い作品です。

ちなみにこのあと妙に三国志なゲームを遊びたくなって三国志11を遊び始めて貴重な日曜日を潰してしまいました・・・ コーエーの三国志を題材としたゲームも、蒼天航路の影響をかなり受けているなぁという印象を受けます。それにしても11では関羽と張飛が馬鹿みたいに強いので、どのシリーズでも苦労する劉備ですが11だけはかなーり楽に戦えます。

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