なんだか衝動買いしたようなWiiではありますが、衝動で買いものをするという考え方そのものを持っていないので、購入したのには幾つか理由があります。(スマブラが出るからです!と言ってしまえば話が終わるので保留)
なんといっても、Wiiの公式HPは面白い!特に社長の岩田聡氏がWiiの開発陣をインタビューして、マシンのコンセプトや機能に込められた想い、今後の展開などを紹介した「社長が訊く」コーナーが興味深く、今まさに連載中の社長が訊く「スマブラX編」も含めて、プロジェクトXのような熱が伝わってくる良コンテンツです。社長の岩田氏はハル研究所の頃から伝説のプログラマーとして名を馳せた偉人で、「立場は社長、頭はゲーム開発者、心はゲーマー」という名言を残しています。
そして最近では、世界同時株安のまっただなかで経常利益の上方修正をおこなった超優良企業としての安心感。最後までX箱とどちらを買うか悩みましたが、とりあえず失敗ではなかったなというのが今のところの感想です。
また、購入した後になるので、購入動機にはなりませんが、先ほど紹介した「社長が訊く、スマブラX編」で岩田氏が、
世の中のオンラインゲームというのはどうしても基本的には強者のための場所で、ひとりの幸せな人が存在すると、百人千人の不幸せな人が生まれているような面があるということ (中略) その要素があるかぎり、どうやっても一定以上は広がらないぞと思ったんです。たとえそれがおもしろそうに見えても、入口のところで多くの人が躊躇してしまうだろうと。
という下りがあり、その点には大いに共感しました。私自信もかつては強者たらんとしてひたすら修練を続けたこともあり、また、強者ではなくとも十分にStarCraftやWarCraftがおもしろかったということで、その状況を否定しませんでしたが、一方で裾野の広がりが鈍く、脱落者、人口流出が多い業界でもあるという点も認識していました。それに対する自分の回答としてWar3雑記があったり、積極的に始めたばかりのプレイヤーにかかわりをもったりした時期もありました。無論、根源的には単純にコミュニティを広げて楽しく遊びたいという願望が在るからであり、そういったコンセプトが開発段階から考えられているということそのものに、私は大きな安心感を覚えます。
なんだか、書いている途中から、やっぱりスマブラが欲しかったわけね(笑)と、自分の本心が勝手に現れて半ば飽きれてますが、他のハードの現状を見ると強者の異論が罷り通っている点においてなにも変わっていないという現状からすると、Wiiはそのハードの在り方からして他のハードより1歩先んじていると思った次第です。