とても感じの良い曲というイメージがあったヒルクライムの春夏秋冬、じつはじっくり聞いたことがなかったのでアルバムをツタヤDiscas召喚してみました。
彼等がどんなユニットでどんな作風なのかまるで予備知識が無い状態で聴いたところ、けっこー良いかも?という好感触であり、アルバム全体の出来も良くてそこそこお気に入りです。しかし、さらっと聴く分には軽快かつ綺麗なメロディラインにインパクトのある音が重なって小気味よいのですが、じっくり聴くと歌詞が微妙っちゃ微妙だなぁと。ラップなので意識的に聞き取ろうとしないかぎりあまり気にならないのですが、じっくり聴くタイプのアーティストではないかなというのが個人的な感想です。とはいえ日本語ラップがアリな人なら一聴の価値は十分にあるでしょう。そして春夏秋冬は名曲だと思いますが、じっくり聞くと同じフレーズばかりでぐるぐるになりますw
割と最近?発売されたらしいアルバムですが、リサイタルと比べるとややクオリティでは落ちるかなというのが正直な印象です。相変わらずラップなのにメロディラインの美しさは光るところがありますが、曲のせいなのか爽快感は前作から2割減くらいに感じました。それでも極端に劣化しているわけではないので、次のアルバムも出たら聴くよ!というくらいには関心のもてるユニットであるというのがアルバム2枚聴いた後の最終評価です。
ところで邦楽男性Vo.の新星はもう長く出てきてないように思えるのは、私が知らないだけなのでしょうか。もっとも聴いてみようと思えるアルバムを探すのにも苦労するくらいなので本当に音楽業界は下火だということなのかも知れません。
以前週刊誌で読んだ記事には、最近の音楽業界はメジャーデビューしてもバイトしながらじゃないと食べていけないような状態のアーティストはゴマンといて、マイナースポーツのプロ選手と立場的にはあまり変わらないとされていました。時勢が時勢だけに仕方が無いのかもしれませんが、邦楽が一部のアーティストのみで構成され多様性に欠けてゆく流れが続いてしまうのは残念でなりません。
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