7SEEDS 12巻~19巻まで

user-pic
0

110330.jpg
なんだかんだと言いながら、大地震の日の晩に読んだコミックはかなりの量になるんだなぁと改めて思った次第ですが、7Seedの12~19で打ち止めです。

現在もまだまだ連載中の7SEEDSは雑誌で追う気にはならないものの、かなり気になっている連載の一つですが、19巻まで読み進めても相変わらず面白さは些かも衰え無し!と断言できる素晴らしい進行っぷりでした。進行速度にはやや不満が無いわけでもないですが、それでもなんだかんだと1巻に1回はきっちりと見せ場をもってくる田村先生の手腕はさすがです。
ご都合主義的な部分が多くてツッコミを入れたくなることもあるのですが、それを補って余りあるキャラクタの個性と心理描写の巧みさがこの作品の最大の魅力でしょうか。

ここからおもいっきりネタばれですが・・・
夏A+春秋チームの村から安居と涼が出ていって、夏Bに合流するのはなんとなく流れどおりかなというところではあるものの、その後"一般人の中に少しだけ優秀なのが混ざってる"という良い感じの配合具合となった夏B+夏Aチームの無茶っぷりが実に楽しかったです。
集団生活になるととたんに浮いてしまう安居の痛さときたら"ここまで貶めるか!"というレベルに到達していてかなり気の毒な状態でしたが、その後はなかなか活躍の場面が多く、とりあえず主人公の一人としての面目躍如といったところでしょうか。お気に入りの蝉丸もあいかわらずお馬鹿しつつも要所要所で良い仕事をしてて一安心です。
しかし地下水脈の急流に流された花がこれで生きてたら(つーか、物語的に死ぬ訳は無いのですがね・・・)さすがにご都合主義もここに極まれりと言うしかありませんが、その他にもたまたまたどり着いた軍事要塞の某タイムリミットが到着から13時間後とか(その間に数百年のラグがあったにもかかわらず!)、そもそも広い日本で村を離脱した安居と涼があっさり夏Bチームに合流できるなんてどんな確率だよ!とか、もうその手のご都合主義的展開には呆れを通り越して慣れの境地に至りそうな、そんな気分になります。もっとも、そういうマイナスの部分を加味しても面白いから読んでいるわけですが・・・

というわけで、あいかわらず7SEEDSは順調に進んでいて一安心です。3巻くらいまで読んで面白いと思ったら、間違いなく最新刊まで一気に読破することとなる、大変質の高いコミックであり、ご都合主義が目に余ると萎えちゃう人や、田村由美先生の完全無欠な少女漫画タッチの作画にアレルギーがある人以外には安心してオススメできます。問題は、まだまだ物語は最終的な着地地点すら予想できない中盤戦という展開にもかかわらず、19巻もコミックが出てて、しかもかなり遅い発刊ペースで、ちゃんとランディングできるのかな?という点くらいでしょうか。この作品を最終巻まで出てから一気に読むために、現段階では保留しているのであれば、最後まで終わらない可能性を加味してさっさと読んでしまうことを強くオススメします。

コメントする

このブログ記事について

このページは、が2011年3月31日 00:47に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「Hilcrhyme "リサイタル" と "Message"」です。

次のブログ記事は「魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」 を読んでみた」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

月別 アーカイブ