今年の夏はなんとか1回くらいはトレッキングに行きたいなぁと思いつつ山岳コミックを何冊が読んだのですが、抜群に面白かったのはこの岳です。
山岳コミックの最高峰はいまだ「神々の山嶺」だとは思いますが、岳はもっと軽いきもちでのんびり読める秀作です。山の美しさ、自然の厳しさ、人生の儚さ、テーマはとても深く、シリアスかつ残酷な描写でも、後味の悪くなることのない爽やかさが最大の魅力だと感じました。
ストーリーは山岳救助ボランティアの三歩くんが中央アルプスでレスキューする様を描いたものです。読み切りタイプの作品なので、ずどーんと重たい展開になりがちな山岳ドラマにおいて、とっつきやすさならナンバーワンだと思います。
食堂や床屋においてあったら嬉しいタイプのコミックで、ちょっとみかけたらぱらぱらっと読んでみることをオススメします。まだ連載中らしいので、今後が楽しみな作品です。
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