シンデレラマン

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以前グラディエーターを観た後に、ラッセル・クロウつながりでツタヤDiscasの予約リストの下のほうに入れておいたシンデレラマンを観ました。

この映画はボクシングの世界タイトルマッチで史上最大の番狂わせをやってのけたジェームス・J・ブラドックという実在したボクサーを描いた作品です。
主人公のブラドックは確かにボクサーなのですが、怪我した体でリングに上がりライセンスを剥奪され、アメリカの大恐慌で働くこともままらなず、今で言う生活保護を受けなければ家族が飢えてしまうような境遇であり、ボクシングよりも恐慌による生活苦の方が切実な問題となっていました。
そこからチャンスを掴み、妻子を食べさせる為に再びリングで活躍するわけですが、ライセンス剥奪期間中に怪我が治り、次々と難敵を破って世界チャンピオンにまで上り詰めたという事実は、当時のボクシングがまだ未成熟で月に何試合もこなさなければならないような時代背景ならではのことなのでしょう。
物語の主題として、時代に翻弄されながらも強い絆で結ばれた家族愛があり、ブラドックは世界チャンピオンから陥落した後はチャンピオンになったときの賞金で家を買い家族と一緒に暮らすという救いのあるエピローグで、後味の良い作品でした。

それなりに面白いと思うのですが、「それなり」です(笑)。穏やかな内容のせいか、すこし物足りなさがあるのが正直な感想であり、強くオススメできる作品ではありませんが、ラッセル・クロウやレネー・ゼルヴィガーのファンなら観てもいいかなぁと思います。
ちなみにレネー・ゼルヴィガーさんは「シカゴ」のロキシー(明らかに悪妻)のイメージが強かったのですが、この作品では良妻役です。いつロキシーばりの手のひら返しが炸裂するか楽しみにしていたのですが、最後までそういうシーンはありませんでした。

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このページは、が2008年5月11日 23:29に書いたブログ記事です。

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