フォレスト・ガンプ

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ここのところDVDで単打はあっても長打は無かったので、期待を込めてフォレスト・ガンプを観てみました。
さすが多くの人が絶賛するだけあって、非常におもしろかったです。
愚直なガンプの行動の端々から訴えかけてくるもの、シンプルな生き方に感じ入るものがあります。もっとも、愚直の美徳というものは往々にして結果が出たときのみ感じるものであって、論外の愚にはそもそも愚直という表現をされないものですが。とはいえ、進むことに躊躇いの無い姿というものは、たとえ物語であっても心に響くものです。

アメリカの歴史を辿る演出や幼馴染のメンヘル女の振る舞いは、ちょっとやり過ぎかなぁと思わないでもありません。ヒッピーなんてあんなものといえばそれまでなのかもしれませんが、行動に意図が感じられないというか、事実だけ辿ればたとえ感動的なシーンであってもフォレストをいいように利用しているように見えてしまうのが、演出なのか穿っているだけなのかわかりませんが、すこーしイラッときます。
一方で、ダン中尉とエビ漁船の話、特にダン中尉が「神様と仲直り」するシーンは、この映画で一番見ごたえがありました。その後に中尉がエビで稼いだお金を「リンゴの会社」に投資するエピソードや、フォレストとメンヘルの結婚式に現れたときの、憑き物がおちたような表情など、この映画のMVPはダン中尉できまりでしょう。

個人的には、なんだかとても良いタイミングでこの作品にめぐり合えたような気がしています。細事にはこだわらずシンプルに前進するような生き方を実践してみれば、今度はまたちょっと違った目がでるかもしれません。
中だるみもなく最後まで楽しく観られました。大人であれば無難に勧められるだけの深みのある作品だと感じました。

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このページは、が2008年5月10日 23:17に書いたブログ記事です。

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