ドッグヴィル

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前々から近所のツタヤで気になっていたドッグヴィルを借りてみました。
なぜ気になっていたかと言うと・・・ 以前観たESの近くにあり、パッケージの紹介文が妙に面白そうであったことと、二コール・キッドマンさんの威力でしょう。

この作品はすべてセットというか、舞台装置というか、そういう場所で撮影されており、予備知識無しで観たことから最初はさすがに違和感が強くて多少混乱しました。ある程度慣れてくればさほど気にならない演出ではありますが、リアリティは多少下がるものの作品の主題である人間の生々しさをはっきりさせるための演出と思うと、これはこれでアリだと思います。
物語はアメリカのロッキー山脈の麓にある人口23人の寒村「ドッグヴィル」にギャングに追われた娘が逃げ込んで来るところから始まり、娘が労働奉仕するという条件で娘を村で受け入れることとなった後に起こる人間の闇を描いた作品で、ちょっと前に流行った寒村サスペンスに近いテイストと言えなくもありません。

あまりストーリーに触れてしまうと面白くなくなってしまうので感想だけ述べますが・・・ 表現が斬新すぎて人を選ぶ作品だなぁと思いました。寒村モノといえどもアメリカと日本の文化の違いを感じることも多く、また、基本的にドロドロとしたストーリーなので、そのドロドロ具合が観る人の許容量を超えてしまうと最後まで観るのもキツくなってしまうでしょう。私はそのドロドロ覚悟で借りたので最後まで興味深く観ることができましたが、作品的にもかなり長めなので、気軽に手を出し辛い作品であるとは思います。
ストライクゾーンの狭い作品なので薦め辛い作品ではありますが、サイコ、閉塞環境、サスペンスといった要素が詰まった作品をみてみたいのであれば、あまり期待せずに観るとよいかもしれません。

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このページは、が2008年2月23日 17:55に書いたブログ記事です。

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