眼下の敵

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久々に平穏な週末を送ることができたというわけで、暫くご無沙汰だったDVDを鑑賞しました。Bakiさんオススメの「眼下の敵」があっさりと見つかったのは何かしらの幸運あってのことでしょう。

この作品、あえて時代背景や兵器などのディティールにはこだわらず、只々、海の男の艦隊勤務を描いた作品で、アメリカ映画でありながら連合艦隊の駆逐艦と独逸第三帝国軍のUボートのタイマンセメント勝負を対等に描いているのが特徴です。どちらの艦長も戦争で家族を失っており、戦争の意義に対して懐疑的な表現をされていて、望まない戦争に対する末端の兵士の悲哀が出ていました。

この作品を見るにあたってのもう一つの幸運は、直前に読んだ佐藤大輔のレッドサン・ブラッククロスの「死戦の太平洋」が、ほぼ同じバックグラウンドだったことでしょう。潜水艦、駆逐艦、兵器に対する理解、電探、ソナー、潜水艦の潜行航行、爆雷のメカニズムへの予備知識のおかげで、緊迫した場面がひしひしと伝わってくるとともに、レッドサンブラッククロスではこういう戦いをしていたのだなぁという映像的なフィードバックもあり、なんだかとても得した気分です。
その点からすると駆逐艦1隻でUボートに戦いを挑むのはかなりの無謀と思えるのですが、接敵した時点でちょっとした機転によってUボートの作戦目的を読んだ駆逐艦艦長のGJが最初にあったのが、理に適った好演出だったのではないでしょうか。

この作品、レッドサン・ブラッククロスで「死戦の太平洋」が楽しく読めた方には強くオススメします。

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このページは、が2007年6月17日 11:12に書いたブログ記事です。

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