せっかく熊本市内にでかけたものの、途中から豪雨に襲われてあえなく撤退することとなり、またもやDVD鑑賞です。
このあいだ観た「プラトーン」はさほど面白いとは感じなかったものの、巨匠オリバー・ストーン監督をそれだけで合わないと決め付けるのは気が引けたので、作風の随分違う熱血アメフトスポコン映画であるAny Given Sundayをチョイスしました。
物語はもう、アメリカ的スポコンの王道で、アメフトのヘッドコーチ一筋で嫁に逃げられたアル・パチーノが、チームの苦境を気合で乗り越えるという直球ストレートです。悪役のオーナーがキャメロン・ディアスだったのですが、この配役はべつに他の人でもよかったかなぁと思いました。また、ストーリーの主筋には控えから抜擢されたQBのジェイミー・フォックスがいて、こいつがチキンなクセにすぐに天狗になり、ひたすら言うことを聞かない。スタメンQBは怪我&衰えで自信を失っている。ラインバッカーは度重なる脳震盪でちょっと危険な状態になっている。など、グダグダ盛りだくさんのチームを理論や戦術ではなく、気合と根性で立て直すというのが現実では有り得ない。それこそがスポコンの王道と言えるでしょう。
で、キメ台詞が「無駄に生きるな!熱く死ね!」となるわけです。コレをアル・パチーノが渋くシャウトすると、そりゃカッコイイんですよ・・・
この作品は、有り体に言ってしまえばステレオタイプなスポコンで内容もほとんど無いに等しい映画です。しかしながら、その事実こそど真ん中直球勝負の王道路線スポコンと言うにふさわしいと私は考えます。意外性も無い、内容もほとんど無い、ではなにがあるのか。そう、熱く滾る血潮があるのです(笑)そういうノリが好きな方にはとても面白い映画だとおもいます。
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