久しぶりに宮部みゆきさんの作品です。たまたま手持ちの本が尽きたときに行きがけBookoffの100円コーナーで見つけました。
わたしの中での宮部みゆきさんの作品イメージは物語の加速のつけ方が絶妙で、序盤はのんびりしているのに中盤から徐々に加速がついてゆき最後はもう超高速で突き抜けるといった感じ。中途半端なところで止められない面白さが最大の魅力だと思っています。「龍は眠る」も多分に漏れず、中盤以降は取るもの手につかず、貴重な日曜日をかっつり消費してしまいました。
この作品はサイキッカーという要素が出てくるので、ミステリーや推理小説の中でもリアリティ志向とは違う娯楽性の要素を多分に含んでいることから好みは分かれるのかなぁと思わないでもないのですが、少なくとも私はちょっとした読書にうってつけで高評価してます。今まで読んだ「魔術はささやく」と「火車」、どちらも面白かったのですが、この作品もその二つとまったく同じ評価、点数をつけるなら100点満点でも同点になります(78点くらい?)。その要因は物語の基本的な組み立て方を同じくしているからだと思うので、楽しく読むためには連続して宮部みゆきさんの作品を読まないことがコツなのかなぁというのが私の考えです。そして多分、そういうふうに感じた人は少なくないでしょう。
”龍は眠る”は未読ですが、宮部みゆきの超能力もの(鳩笛草、クロスファイア)は私も結構好きでした
宮部みゆきはあまり読んでないけど”レベル7”がすごく面白かった覚えがありますね
内容、完全に忘れてますが・・・
>pigさん
実は宮部みゆきさんの本はBookoffでまとめ買いして、"模倣犯"と”理由”が積んであります・・・
「宮部みゆきはなるべく忘れた頃に読むルール」の制約でレベル7は最短でも数ヶ月後になってしまいそうなのですが・・・これは順番繰上げも考慮せねばですね!
宮部さんの作品はハズレはとりあえず無さそうなので、安牌として常にストックしておきたい作家の一人です。