恩田陸さんは未読だったので、手始めに受賞作品のユージニアを読んでみました。この本、直木賞の最終候補にも上がったらしいのですが、惜しくも落選。日本推理作家協会賞を受賞してます。
本の感想なのですが・・・またしてもジャンル特定不能です。推理作家の賞をもらっているので推理小説かとおもいきや、そういうエッセンスはあるもののそうともいえず、ミステリーテイストもあるが、とてもミステリーとは言えない、そういう作品です。構成に特徴があり、物語はすべて証言を連ねた形ですすんでゆきます。TPO、特に時間が3つの軸に分かれていて、それぞれいきなり飛んでしまってわけがわからなくなりそうなのですが、不思議とそういうことはなく、証言する人間が代わっても、いきなり飛ぶのではなくてバトンを受け取って走り出すような、そんな話の進み方をしています。
私は1回読んでおもしろかったけれどもよく解らなくて、2回目読んで、それでもまだまだわけが解らない状態で、次はネットで解釈を探したもののこれ!というものがなく、要するに最後まで犯人がわからず終い。物語でも犯人死亡、共犯者不明でおわっているのをそのままにうやむやになってます。それが恩田さんの作品の特徴だという話も聞きましたが、面白かったけれどもすっきりしない作品というのが私の感想です。
次はミステリじゃない作品を読んでみたい作家さんでした。
わお、すごい偶然
私も先日ユージニア読み終わったところでして
なおかつ、2月の中旬は仕事で金沢に行ってたりしました
恩田陸は結構読んでますが、ぶっちゃけユージニアがNo.1でした
逆に言えば他に薦めたくなる作品が思い浮かばない~
>Pigさん
おお、奇遇ですね。ユージニアを読むと金沢の街並みや兼六園散策をしたくなりますねぇ。
お仕事とはいえうらやましいです。
海辺のカフカを読んだときは香川に行きたくなったり、山小屋に篭ってみたくなったりと影響を受けやすいワタクシであります。
ユージニアがNo.1ですか・・・
ブックレビューサイトだと恩田陸さんはかなり高評価な作品が多かった印象があるのですが、ユージニアは面白かったものの期待に応えてくれたとは言い難いので、なにはともあれもう一冊読んで判断します。