羽生善治「決断力」

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頂き物の本でしばらく放置していたのですが読んでみました。
硬そうなタイトルの割には、氏の対局でのエピソードや考察などでトピックスごとに読みやすくまとめてありました。将棋においての決断のプロセスを解説が主節ですが、当然といえば当然ながら専門的につっこんだ部分は大幅に端折っていて、思考を育むことの大切さを説いています。
私もただの趣味とはいえ、毎晩のようにBNで勝負をしている体験を重ね合わせて共感するところがいくつもあり、競う場面が違えど勝負の根幹、特に心理的な部分は共通していると感じました。特に心に残ったのは、「プレッシャーは器に対してかかるもの」という一節で、それを克服するために己を研磨し器を広げることで己に克つというよくある話なのですが、修練によって得られるのは何よりも自信であり、勝つべくして勝つことにより器を大きくすることの重要性は勝負師ならではだと感心しました。
ちょっと不満な点をあげれば、各トピックスのまとめで、いちいちビジネス書を意識したくだりがあることでしょうか。いちいち「ビジネスの世界でも・・・・」と書くのはしつこいというかなんというか、まさに蛇足が付いていて、すこし残念です。

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このページは、が2006年5月25日 22:18に書いたブログ記事です。

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