小心者万歳

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寝る間も惜しんで第2巻を読破してしまいました。いいです。これはなかなかよくできています。主人公の新城は常軌を逸した精神の持ち主とされていますが、端的に述べれば計画性のある小心者とでも言いましょうか、さほど世間から逸脱した存在ではないように思え、私は他人とは思えない共感を得るに達しています。おしっこちびっても毅然としていられるけれども、実は小心者でいつもビクビクしているところが、一見ギャップのように思えますが、それすらも精神論理的な整合性を備えたアクションに対するリアクションであり、常に自己防衛のために演技を続ける彼の痛々しさと、それゆえに望まぬ英雄になってしまったという帰結が、物語をさらに盛り上げています。2巻でやっとプロローグが終わりといったところなので、今後の展開に期待大です。

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このページは、が2005年8月 2日 00:09に書いたブログ記事です。

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