今となっては数少ない、名前だけでとりあえず聴く気になるアーティスト、Superflyの4thアルバムを聴いてみました。
かなり期待していたのですが、その割には・・・ 期待が大きいからこその反動かもしれませんが、"まずまず"という評価が妥当な、悪くはないけど、2nd,3rdアルバムと比較すれば2枚ほど落ちるかなというのが正直な感想です。
このアルバムのレビューは各所で好意的な感想が多いのがむしろ意外で、「ガツンと来る!」というフレーズをよく見かけましたが、私は「ガツンと来なかった!」のが一番のネガティブ要因でしょう。1曲だけ強烈に良いのがありましたが、Superflyのアルバムに求めているのはその程度のクオリティでは無いので、今回はちょっと残念なアルバムであったと結論づけざるを得ません。
一方でdisc2のLive音源のほうが、スタジオ音源よりもはるかに趣き深く聴かせる仕上がりとなっているのはさすがとしか言い用のない、現役の国内アーティストの中でトップクラスの実力を垣間見ることは出来ました。なんだかんだと言いながらだいぶ辛い評価をしているものの、聴く価値は十分にあるのもまた事実です。
2ndアルバムのBox Emotionsとカバーアルバムの出来が良すぎてついつい過剰な期待を抱いていしまうのもそれだけの実力があるからだということで、今作はいまいちでしたが次回作に期待しても良いと思えるクオリティは維持されています。ファンなら期待せずに聴いてみるのが良いでしょうが、逆に入門アルバムとしては最も不向きです。
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