7SEEDS  19~21巻

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7SEEDSはそこまで期待している作品ではないのですが、なぜかどこのコミック喫茶にも置いてあるので、2-3巻毎にほぼ欠かさず読んでます。パーソナルコンピュータの略を「パソ」というのが物凄く違和感があり、それだけが気になって気になって仕方がなく、せめてパソコン、できればPC、もしくは端末と言って欲しいなぁというのを毎度毎度感じますが、21巻以降はPCが出てこなくなると予想されるので一安心です。
さて、19~21では主人公格の一人である安居の復活篇ともいうべきパートであり、安居が最終テストで受けたPTSDをとりあえず克服して涼とともに夏のBチームを導き始めるあたりまで。
正直なところ作者は安居をどこまで貶めるつもりなのか、さすがにこの扱いはひどすぎると思った矢先の復活劇で読んでいるこちらは大変安心しました。コールドスリープから醒めた後の安居のいじけっぷりには辟易していたのですが、それにしたって性犯罪者になる寸前まで堕落させるのはやり過ぎではと思っていただけに、主人公なのでどこかで復活するのは自明とはいえようやくスカっとした気分です。
行き当たりばったりの夏Bチームに優秀な夏Aチームの安居+涼という流れになるのは安居が追放を食らった後からの既定路線であったものの、戦艦編で復活した安居と態度を軟化させた涼を加えた夏Bがこの先どうなってゆくのか大変楽しみです。
最後にちょろっとだけ、普通だったら溺死確定の花が物語りの構成上当然とはいえ割と良い感じの場所まで漂流して意識をとりもどし、離散していた春チームに合流する?ところで終了。ご都合主義は仕方がないとはいえ"そりゃ無茶な"というのが些か多すぎる7SEEDSですが、それでもついつい読んでしまうのは、巧な心理描写と他に類を見ない極地での群像劇を複数同時進行+クロスオーバーという複雑怪奇な展開をグダグダにならずすっきり作品としてまとめ、スピーディーな爽快感があるからなのでしょう。すくなくともここまで冗長な展開になることは只の一度もありませんでした。
このままどれくらいまで作品が続くのかまるで見当のつかない7SEEDSですが、冒頭でさほど期待して無いと言いつつもかなり期待している作品の一つです。

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このページは、が2012年2月 8日 00:24に書いたブログ記事です。

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