坂本真綾 "Driving in the silence"

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ここのところは70年代を中心に私が生まれる前の作品を中心に音楽の食指を伸ばしているせいか、新作と呼べるアルバムを聞いたのはかなり久々なように思えます。

さて、坂本真綾といえば私の中ではかつてGodlikeな存在であり、Last.fmの個人集計では確実にトップ3に入る、そしてなによりアルバムが出たら無条件で買う稀有なアーティストでした。が、ここ2枚くらいのアルバムで神格からは完全に脱落し、いまでは単なる好きなアーティストというレベルまで下がってきました。何か決定的に悪くなったとかそういうわけではないのですが、全盛期の完成度がとてつもない破壊力であったために、それと比べればどうしても見劣りするのは仕方のないところでしょう。

というところで今作のDriving in the silenceですが、良くも悪くも"良作"であり、ほんの少しだけスマッシュヒットを期待していたのでやや残念ではあるものの、それでも丁寧に作りこまれた作品ひとつひとつの完成度は高く、今後も何度となく運転のお供となるであろうアルバムでした。全体的に大人しくまとまっていてインパクトこそあまり無いものの、必殺のウィスパーヴォイスで血圧までさがりそうです。不満があるとすれば、松任谷由実のカヴァー"やさしさに包まれたなら"が収録されていないところ、これに尽きます。とはいえ、今作はミニアルバムなので今後来るはずのフルアルバムに入っている可能性は十分に考えられますが・・・
かつて聴いた少年アリスや30minutes night flightの衝撃を毎回期待してしまうのでどうしても評価は辛くなりますが、相変わらず素晴らしいシンガーであり次のフルアルバムがいまから待ち遠しい限りです。

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このページは、が2012年1月12日 22:15に書いたブログ記事です。

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