天上天下を最後まで

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大暮維人の天上天下、気がついたら最終巻まででてたので読んでみました。アポをドタキャンされて、仕方無しに優雅な遅めのお昼ごはんを摂取しつつ、そこに置いてあったので読んだ次第です。喫茶店に置くようなコミックではないとおもうのですが、まぁ、他にもこれどうなん?っていう作品が沢山置いてある店なので特別目立つわけではありません。
さて、この作品は・・・ べつに特別好きでもないし、読み終わって好きになったわけでもなし、ただ、大暮さんの作画は相変わらず凄まじいなと。その点だけは大いに認めております。ストーリーはあって無いがの如く。西尾維新の戯言シリーズのように、ざっと流し読んで「お~っ、なんかよく解らんけどなんかすげぇ!」で終わらせる、そんな作品です。
とはいえ一番普通そうで、主人公の当て馬として終わると思われていた高柳雅孝が後半はほとんど主人公になっていたのが驚き+ボブは最後まで出番無しで、最後の方に申し訳程度の見せ場があったのが逆に哀愁を誘います。

もう、大暮さんの作画は凄い。全盛期の萩原一至を超えたんじゃね?と思えるくらい最近の作画はえらいことになってますが(マガジンのエアギアだっけ?)、物語として楽しいわけではないので、なんか絵本読んでるような感覚です。それでも、あの書き込みっぷりは極上クラスの絵本だとは思いますが・・・
特に異能のちょっとグロが入ったキャラクタの構図は素晴らしく、一見の価値アリです。再三になりますが、物語として楽しいわけではないので、作画が合わなければさっさとスルーしてしまってOKな作品だと思いますが、現行日本のコミック作家で最高峰の画力はつまらないストーリー(つまらないというか、無駄に風呂敷を広げすぎて収集がつかない悪癖がある)に目を瞑ってでも閲覧する価値はあるかとおもいます。

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このページは、が2011年4月 6日 01:06に書いたブログ記事です。

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