ワールド・オブ・ライズ

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ワールド・オブ・ライズはイスラム原理主義者の無差別テロを止めるために、中東でテロ屋の幹部を追跡するCIAエーシェントを描いた作品です。以前観た、「キングダム」とぱっと見似たような設定ですが、あちらはアクション重視で、こちらは諜報や謀略といった頭脳戦がメインになっていました。ディカプリオさん扮するCIAエーシェントがアンマンを中心に中東でテロ屋の足取りを追うのですが、本国の上司の秘密工作で計画を台無しにされたり、現地の諜報機関のボスに踊らされたり、そうとう酷い目にあいながら捜査を続けてゆく様はアクション映画でもないのにスピード感があり、序盤からもっさりした展開とは無縁の常に緊迫したシーンの連続は見応えがありました。
諜報機関モノということで、ご多分に漏れず拷問やスパイ工作などエグい表現がそれなりに多く、それらを正当化せず変にアメリカを正義漢に仕立て上げない作風、それでいて過度に残酷にならないのはさすがリドリー・スコットと言うべきでしょうか。キャストも重厚な布陣で、登場人物を絞り、シンプルに奥深く表現しようとしているのがよくわかります。
個人的にはかなり面白く観られた作品なのですが、テーマがテーマだけに万人向けではないかなぁとは思いますし、オススメできるほどの評価には至りません。ただし、決してつまらないわけではないので、ディカプリオさんやリドリー・スコット監督のファンや、この映画のために20kg増量したラッセル・クロウを観てみたい方(スタッフロールをみるまでラッセルさんが出演していることに気がつきませんでした。)ならアリかな?といった具合です。

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このページは、が2009年5月25日 00:33に書いたブログ記事です。

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