北京オリンピックの感想

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本日静岡地方は空の蛇口が壊れたような豪雨が未明より降り続き、外に出かけることができないのでオリンピックの総集編ばかり観ています。

その中で感じたこと。総集編は日本の活躍ばかり映されるのは仕方が無いとして、女子ソフトボールの活躍はそれこそほぼ毎日なにかしらの形で観ているのではないでしょうか。そのおかげで、ソフトボールのアメリカ代表4版バッター、ブスタスさんのホームランもかなりの回数観ているのですが・・・ものすごい強打者だと感じ資料を調べてみると

・ブスタスさんの北京オリンピック成績
22打数11安打 6HR 10打点 6四死球
出塁率 0.608 長打率1.318 OPS 1.926

ぶっちぎりの三冠王です。ソフトボールは野球より点数が入りにくいことを考えると、本当に異様な数値と言えるでしょう。
通常、長打率は1.0を越えることはありませんし(バリー・ボンズの全盛期で0.86くらい)1を越えると屈指のスラッガーと言われるOPSに至っては1どころかもうちょっとで2に届かんとするほど。決勝で上野投手の外角のボール球を手首の返しだけでスタンドに放り込んだあのシーンを観れば、誰もがまともに勝負してはいけないバッターだと思ったに違いありませんが、この成績をみればそもそも勝負すること自体がナンセンスです。脚は間違いなく遅いので、ノーアウトで歩かせてもOKなはずです。(長打率が1.0を越えているのだから、敬遠四球は明らかに正しい選択です)ブスタスさんのアメリカ国内のリーグ戦の成績はどれくらいなのか、ちょっと興味が沸いてきました。

そして、野球日本代表。私は野球のオリンピック正式種目除外に賛成派なので、オリンピックはアマチュアに任せるべきだと思っているのですが、プロを出した以上は当然それなりの活躍を期待していた訳で、有り体に言えば大変失望しました。予選リーグはあんなものかな?と思いますが、決勝トーナメントの2試合に関しては選手のミス以上に監督の采配ミスが目立ち、メディアが再三指摘しているように、星野監督は短期決戦向きではないということがよーくわかりました。晒し者にされた岩瀬や敗戦処理をさせられたダルビッシュが気の毒でなりません。

男子4x100リレーの銅メダルは、今回のオリンピックで最大のサプライズでした。強豪国が相次いでバトントラブルを起こす幸運があったとはいえ、好機を見事に結果につなげた点は賞賛に値する偉業と言えるでしょう。極東アジア民族はトラック競技だとあまり活躍できない(やっぱり、他の民族とくらべて脚がみじかいよね・・・)点も考慮すると、唯一、連携が勝利のカギとなる短距離リレーに活路を見いだして結果に繋げたという物語は、選手もカタルシスを感じていたことでしょう。
逆にハンマー投げの室伏さんは、あまり調子がよくなかったのか、残念な結果におわってしまいました。イチローと室伏さんは日本人の中でも別格で、当然のように度肝を抜いてくれると思っていただけにちょっと拍子抜けでした。年齢を考えれば入賞しただけでもたいしたものなのですけれども。

とても気の毒だったのはオグシオさん。試合中に中国選手がスマッシュ打つたびに観客に「シャーッ!(漢字をあてると殺だそうです)」と威嚇され怯えて見えました。アウェーだからそんなものといえばそれまでですが、中国の度を過ぎたエスノセントリズム(要するに中華思想?)に辟易することは日頃から事欠かないとはいえ、北京オリンピックではげっぷが出そうなほどそういうシーンがありました。メディア規制など見苦しい対応や空席が目立つスタジアムなど、最終的な評価は大会終了後になるとは思いますが北京オリンピックの評価はだいぶ低いものになるのではないかと思います。

そしてジャマイカのボルトさん。当たり前ですがめちゃくちゃ脚が早いです!。あんなに早い人は初めて観ました(世界新記録なのだから当然ですが)。世界の脚の早い上位8人で決勝やって、それであれだけぶっちぎるのだから、大したものです。でも、200mで勝ったあとのあの踊りはちょっとみっともなかったです。
あとは棒高跳びのイシンバエワさん。記録も凄いが、腹筋はもっと凄い!あの腹筋ならスパルタ人(所詮CG)にも勝てます!
水の怪物フェルプスさんはインタビューで勝利の秘訣を問われ「泳いで、食って、寝ただけ」と答えたそうですが、なんとこの御仁は一日12000カロリーの食事、一日8時間泳いで、8時間寝てを繰り返したそうで、怪物にもほどがあります。食べても太らない体は、それ以上に動くからだということがよくわかります。
日本選手の中で凄かったのは、レスリングの吉田さん。予備動作無しの高速タックルのキレ味の鋭さときたら凄まじいものがあり、他の選手より力が頭3つくらい抜けてた印象があります。

時間があれば、もっとダラダラ普段は観戦できない競技を観たかったのですが、結局は再放送でメジャー競技を観るばかりでした。それでも楽しいのがオリンピックです。次は紳士の国GBはロンドンです。毎年ウィンブルドンテニスを観ている時間の放送となるとよほど寝不足になりそうではありますが、逆に日中ではないのでLiveでたくさん観られることでしょう。

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このページは、が2008年8月24日 13:45に書いたブログ記事です。

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