伊坂幸太郎 「グラスホッパー」

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静岡市立図書館はインターネット予約で市内の蔵書をガンガン予約できる点サイコーです!
というわけで、予約システムであっさり借りられた伊坂幸太郎さんのグラスホッパーをさっそく読んでみました。

読み終わった後の評価としては・・・
いまだ伊坂さんの作風というのを把握するには至ってないのですが、前に読んだ「魔王」といい、作品に漂う波長というか雰囲気というか、そういったものが自分にはとても合っているようで、まだまだ他の作品も読んでみたいと思えるだけの威力がある作品でした。ちょっと不思議で、視点を変えるとジュブナイルにもなり得るところなども、「魔王」と良く似ていました。
まだ伊坂さんの本は2冊目なのですが、それでもこの作品は入門編としてはけっこういいのかも?という作品です。

そして、ネタバレタイムですw

蝉と鯨はまぁ、死ぬだろうなぁとは思っていたのですが、鈴木が生き残ったのは意外でした。
きっと、最後に生き残ったと思わせつつあっさり死ぬと(きっと押し屋が殺すものだと)予想していたのですが・・・

個人的に気に入っているシーンは、蝉が芝と土佐をボコるシーン。鯨の「仕事中」の描写。鈴木の妻の回想などなど。あと、田中のカウンセリングするところも印象にのこっています。

この作品はどんなことを表現、主張したかったのかな?と、最後までよくわからないことばかりですが、伊坂さんの作品はテーマを求めて読むものでは無いように思えるので、雰囲気を味わって、なんかよく解らないけれども、読んでいて気持ちがよいと思えればそれでOKなのだと思いました。
もっとも、人がぽこぽこ死んで割とダークな部分もあるのに読んで気持ちよいと思えるのは、作風が成すものか私自身がダークサイドにいるからか、それは不明です。

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わたしもだーくさいだー ^=^v

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このページは、が2008年7月15日 00:03に書いたブログ記事です。

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