日経新聞の私の履歴書のグリーンスパン元FRB議長編を読んで、さすがに尋常ではない人生をおくっていらっしゃると力いっぱい感嘆したことから、さらにディティールに興味が湧き久々にハードカバーの本を買ってしまいました。それも上下2冊・・・
とはいえ、この本は普通の自伝でありながら、下巻では世界経済の未来を提言するなど普通の自伝とはまた違った趣があり、そもそもグリーンスパン元議長の人生が良い意味の変人街道まっしぐらなので読み物として非常に面白いです。自分では特別な才能は無いと評していますが、一日中、いっけんなんの脈略のも無い統計の本を読み漁るような真似ができる段階でかなり常軌を逸しています。そんなこんなでいまだ波乱万丈の人生をおくっているグリーンスパンさんですが、そういう人物が自然と社会の中で大きな役割を担うようになるあたりが、なんだかんだといいながらアメリカと言う国の強さなように思えます。
一見すると、ビジネスブックのように固いイメージがあるかもしれませんが、内容は経済の話ばかりではなく(経済に関連する話が多いのは当たり前ですが)知識がほとんど無くても十分理解できるものであり、未来のCivシリーズでは間違いなく偉大な商人として出てくるであろう人物の深い思索に満ちた人生のお話は、あまり経済に興味が無くても楽しめるはずです。
あと数年もすればブックオフで安く手に入れることができるでしょうし、図書館にも恐らく並ぶことになるとおもいますので、あまり焦って読む必要は無いかもしれませんが、一方でやはり経済モノの本である以上、鮮度や旬の時期というものがあるので、やはり楽しく読むならなるべく早い方が良いでしょう。
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