ハンニバルライジング

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昨年の公開時にはいよいよもって映画館に観にいこうとおもっていたものの、結局は行かず終い(つまり、いつもどおり)となってしまったハンニバルライジングを鑑賞しました。
ハンニバルの若い頃を描いた作品ということでアンソニー・ホプキンスのハンニバルではなかったのですが、そんな心配を他所にギャスパー・ウリエルの好演でハンニバルらしさが良く出ていたと思います。
しかしながら、この作品の前に発表されている3作品に比べると、サイコミステリーやサスペンス色がほとんど無くなり、娯楽ホラーのような作風になっているのは仕方が無いのでしょうか。ハンニバルの特徴である深い思慮の表現がほとんど無いというのはまだ若いからということなのかもしれません。その分アクションが多いので、あながち間違った想像でも無いと思います。
結局この映画は、理由はどうあれハンニバルがターゲットをどうやって「たいらげてゆくか」というのをドキドキしながら観る映画であり、ディティールにあれこれとケチをつけるのは見当違なのでしょう。シリーズの他の作品とくらべると明らかに底の浅い作品ではありますが、決してつまらなくはありませんでした。

とはいえ、あくまでこの作品はハンニバルシリーズという名前が無いと魅力の8割が失われてしまうので、鑑賞するのならば他の3作品の後にすることを強くオススメします。

それにしても、欧米の映画で日本の文化はなんだか凄く誤解されているのだなぁと改めて思いました。仏壇ならともかく、古武具を祀ったあんなおどろおどろしい祭壇のある一般家庭なんて、日本にはまずありえません。

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このページは、が2008年2月16日 18:49に書いたブログ記事です。

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