西尾維新の戯言シリーズの本編をやっと読み終えました。全9冊で、なんだかんだと読み終えるまでに5年くらいかかったのですが、ダラダラ読むにふさわしい本なのでちょうど良い読み方だったかなぁと思います。
最後まで読んでも謎は謎のまま投げっぱなしで、とりあえずそこそこハッピーエンドにまとめてみたという終わり方でしたが、読み進めて行く過程でそれ以外の終わり方があまり想像できなかったので、無難というか作品自体は人死に裏切りだらけだったものの、最後は無難に落ち着くところに落ち着いた感があります。
このシリーズは設定やらトリックやら人間関係などを重箱の隅をつつくような読み方をするよりは、匙を持って大皿料理を大皿のままもっさもっさ食べるように読むのが適切で、「よくわかんないけどなんかスゲェ!」で納得するのが楽しむコツでしょう。また、作品のストーリーもそうなのですが、キャラクタのアクの強さは尋常ではなく、サイドストーリーも現在進行形で派生しているようなので、本編を読み終えてもまだまだ楽しめるシリーズのようです。(私はいまのところ外伝に手を出すつもりはありませんが)
お気に入りのキャラクタは、「哀川潤」「葵井巫女子」「いーたん」
お気に入りの巻は「クビシメロマンチスト」
しかし、熊本市立図書館に最終巻だけ置いてあったのかが不思議。
戯言シリーズ私も読んでましたよー(過去形)
(もう外伝に手を出す気はない;;)
クビシメ~は最後の一文が衝撃的で一番印象に残った回でありました。
大皿料理のくだりにかなり納得したあたり私もかなり大雑把に読んでいたようです(笑)
「日本の裁判システムに陪審制導入、ただし陪審員は全員こまわりくん。みたいなっ!」
「素人探偵浅黄蝉丸、密室首切り殺人事件を即座に解決、ただし犯人現行犯。みたいなっ!」
あの巻の何が良いかって巫女子ちゃんの名台詞ですね~
「甘えるな」も強烈ですが。