システマティック麻雀

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1年ほど前、虎河豚衛門氏より とつげき東北著 「科学する麻雀」という本を紹介され、その場でAmazon召還して早速読んでみたわけですが、理論の概要は理解したものの、当時あまり麻雀を打っていなかったこともあり、実戦投入はしていませんでした。
しかしながら、いままでの麻雀解説書には無い明確な指針と具体的な戦略論には、一瞬にして心を奪われ、信者と化すにはものの数時間もかかりませんでした。いままでの麻雀の技術論の中で根強くのこっていた「流れ」の概念を全否定し(実際流れなんてものは無いのですけれども・・・)、徹底したケーススタディと次の打牌をシステマティックに決定する手法は、まさに革命的ともいうべきものです。

いつかは実戦投入を果たしたいと思っていた私なのですが、まとまった時間がついにやってきたこともあり、ついにハンゲーム麻雀3にて理論の実践段階に入りました。
といっても、いまだ古いクセが抜けきれないので、いまだ打った後に手順の間違えを自覚することもよくありますが、少なくとも以前より打牌に迷いがなくなったことだけは確かです。
導入以前の自分の打ち方とシステマティック麻雀の打ち方を比較すると、大まかなところでは似ているものの、局面に対する切り分けの細かさが決定的な差となっていました。5000点以上のアガリを目標とすることから基本的に面前で攻める姿勢。それによって手持ち牌が多くなり防御を固くする点はほぼ同じなのですが、聴牌するまでの道筋で、いままでの聴牌速度最優先から良聴牌型重視に変わったことと、降りるときに切る牌の順番が7段階のランク付けによるほぼ完全システマティックになった点が大きく違います。
もともと、私もいわゆる「流れ」は無いものと考え、棒テン即リーの先制攻撃を得意としてきたことから、ベースになる考え方はシステマティック麻雀に近いものがあり、非常に受け入れやすい内容であったことから、使い始めるた直後はすこし戸惑ったものの、既に今ではすっごくハマってます(笑)
数理統計による動かざる真理が根底にあること、戦略の中に基準点ができたことが最大の恩恵であり、その結果、最良の選択が最低の選択に駆逐されることが日常茶飯事の麻雀というゲームにおいて、自分の行動に正しい評価が行えるようになったことに何よりも手ごたえを感じています。
いまだ放銃率が目標とする13%以下と比べると若干高く(とはいっても全体の平均よりは明らかに低いですよ!)、選択が裏目に出ると思わず以前の打ち方に戻りそうになってしまいますが、数理統計に未を委ねたのならば、最も重要なことは結果にブレないことなのでしょう。今のところシステマティック麻雀は特に防御面で大きな助けとなっています。以前と比べて若干落ちた手数の問題をいかに解決するかが今後の課題となるはずですが、いまだ入門して間もない身、いろいろ考えるよりも正しい手法を完全にトレースできるよう精度を高めてゆくことが当面の課題と言えるでしょう。

そして、何より重要なのは・・・・ せっかくの休みを麻雀で潰してしまわなこと!コレに尽きます(笑)
現状、あまりに麻雀が楽しいので、連休中は一日半荘6回までの制限をつけていますが、ほとんどの場合、その日の未明には消化してしまうから困ったものです。

コメント(2)

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これは名著ですねー。
しかし俺はこの本を読んでから改めて麻雀の運の要素の強さに打ちのめされ、
逆に技術を磨くならPCゲームの方がいいかなっと思えてしまったりしましたw

この作者の作風が好きになってしまったら
http://toturev.sakura.ne.jp/totutohoku/index.php
こんなんもオススメです。

>とらふぃ~
私は逆に、うまくやっても侭ならないものに魅力を感じますね。
ほとんど目に見えない部分が明確な差となって成績に反映されるのがモチベーションになってます。

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このページは、が2007年9月20日 15:46に書いたブログ記事です。

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