リトルダンサー

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今週はリトルダンサーを見ました。監督のスティーブン・ダルドリーは舞台監督出身で、この作品が映画初監督だそうです。
内容的には、ごく普通のサクセス+ヒューマンドラマなのですが、主人公のビリーを普通の小僧として描きつつも、バレエに魅せられてゆく様が印象的でした。
舞台は80年代の炭鉱の街でサッチャー政権下でストを敢行している主人公の父親が、みたまんまのイングランド労働者階級、当然男の子がバレエをやるなどもってのほかという考えから徐々に変化してゆく点と、ビリーの兄と父親の関係の変化もこのストーリーの見所でしょう。

特に良かった点として、ビリーがバレエに魅せられてゆく過程で、ガチガチのクラシックバレエをみて感動するのではなく、あくまで現代的なスタンスからダンスの延長としてバレエを志すというところで、このおかげでビリーは天才的な人物というわけではなく、普通の小僧なんだけれども踊りの才能が豊かであるという描き方に合致していることです。そのことで感情の押さえが効かない、緊張してぶっきらぼうになったり、表現が拙かったり覚悟ができなかったりといった幼い部分とマッチして、踊り以外は普通の子供であるという表現をよりリアルにしたのだと思います。

スティーブン・ダルドリー監督の他の作品を検索したら、「めぐりあう時間たち」がありました。二コール・キッドマンがアカデミーを取った作品だそうで前からみてみたいと思っていたのですが、この作品をみてますます観るのが楽しみです。問題は近所のツタヤで見かけた覚えがないことなんですけれども・・・

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このページは、が2006年10月29日 18:59に書いたブログ記事です。

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