韓国の産業

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意外と知られていないことらしいのですが、韓国の造船の世界シェアは4割程度、韓国は造船大国です。20年くらい前は日本の佐世保と瀬戸内海が世界でも有数の造船ドッグがあり、世界トップのシェアを誇っていたのですが、現在では日本の造船は技術的にも生産量的にも世界のトップとくらべるとかなり劣っています。6-7年前に起きた佐世保の三菱重工ドッグで建設中の豪華客船で火事が起き、プロジェクトが頓挫したのが没落の象徴的な出来事だと当時は思ったものです。
これと似たような例としては、液晶パネルなどがありますが、韓国産業の急成長の背景には国がWTOの規約ギリギリのところまで(実際は規約など有って無きものですが)支援し、トップシェアが見込める産業をとことん伸ばす政策があります。90年代終わりの韓国通貨危機で金融の改革もドラスティックになされて、まさに春到来といったところでしょうか。
ただ、韓国の悪癖とでもいいましょうか、彼らの自己評価は妙なほどあまくなる傾向があるようにおもえます。確かにこの試算は現在の世界シェアから考えるとさほど突拍子もないことを言っているとはおもえませんが、どうしても体裁を重んじ権威主義に傾倒している感じを受けててしまうのはきっと私だけではないとおもいます。で、結局何がいいたいかというと、韓国関連株は微妙だと(笑)。西武の偉い人ってわけではないのですが、体裁にこだわるのでなかなか実情が見えてこないんです。張り子の虎とでもいいましょうか、中がスッカラなこともままありまして、どうしても数字や広報を信用する気がおきないわけです。これだけの安定した経済成長を続けている国なので、上昇気流にあやかろうとするのは至極当然だとはおもうのですが、個人的にはあまりオススメできないなーとおもっています。思えば、中国も似たような傾向がありますよね。中国株は一時期大騒ぎされましたが、騒ぎがはじまったころにはすでに下火だったのでマスコミに踊らされて損をした人を何人も見ました。やっぱりトレンドは火がつく前に捕まえておかないと恩恵に預るのは難しいみたいです。

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このページは、が2005年3月 8日 23:19に書いたブログ記事です。

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